美談(びだん)

「美談」とは「心の琴線に触れるような感動話や美しい話」です。困っている時に助けられた、逆に困っている人を助けた等の所謂「美談」は本当に多く、特に成功を収めた芸能人やスポーツ選手など著名人になると本屋やネット上にはそんな類のものは無数に存在します。それだけ人々は「美談」に飢えていて、お涙頂戴の心温まる話はおいしい何かがあるのでしょう。では、誰もが耳にはするが改めて調べる事は少ない「美談」の解説となります。

[adstext]
[ads]

美談の意味とは

「美談」の意味は以下の通りとなります。
(1)思わず感心や感動するような立派な話の事。
(2)美しい話。賛美する事。良い話。
(3)胸に残ったり、ほのぼのとしたり、心温まる良い話。
”美”は「素晴らしい」「美しい」「褒め称える」、”談”は「話」「語る」「話し合い」で、文字通りなら「素晴らしい話」「美しい話」となりますが、もう少し加えて「感動するような美しい話」「心が洗われる立派な話」が「美談」です。「学校に遅刻して担任教師に注意されたが、実は倒れて困っている人を助けたからで、後からその人が学校に連絡を入れて担任から褒められた」、「バスで老人に席を譲ったら、その人が実は会社の特別顧問で大変感謝された」などが俗に言う「美談」です。その一方、本来は悪い事なのにある一部だけを拾い上げて無理やり良い話(美談)で終わらせるのを「美談じゃない」「美談にするな」「美談で終わらせるな」とも表現します。最近はどちらかと言うとこの否定で使う方が多く、特にスポーツの世界では試合に負けた際に「美談で終わらせない」と使われがちです。「美談」に関しては芸能人や有名人の心温まる良い話で特に使われ、ネット上でもあれこれと様々な「美談」が出回っています。しかし、有名人は注目を集めるのが商売なので、「美談」の多くが実はデマや作り話、或いは噂話に尾ひれが付いて誇張したものも多くなります。また、宗教などで勧誘する際にも「美談」は騙しテクニックとして用いられるので、あまり人の話を鵜呑みにしない方が良かったりするので注意が必要です。

美談の由来

「美談」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代中期の歌人・藤原公任による漢詩集「和漢朗詠集」(1018年頃)などに文言が記されています。

美談の文章・例文

例文1.彼はどんな失敗をしても最終的には美談に仕立て上げ、その場を丸く収めてしまう能力を秘めている。
例文2.ネットで課金やスパチャを容易にする人は、最終的には美談をコロッと信じて宗教団体に身ぐるみを剥がされても、自分は騙されていないと信じて死んでいくだろう。
例文3.課長は溺愛する娘の日常生活を美談のように話すので、とても鬱陶しい。
例文4.私が住む村は戦争で活躍した爺さんやアメリカ兵との狂気染みたパーティーに明け暮れた婆さんの美談で溢れているが、それを語る当事者は既に土の中で眠る。
例文5.芸能人の美談は話半分で聞くのが一番で、大半は事務所関係者やマネージャーがどこかで聞いた話を二つ三つ合わせて完成させた作り話だ。
主に「美談」を否定的に使った例文です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

美談の会話例

  • 質問者アイコン

    総理は精一杯頑張ったのに、総裁選に不出馬なんて…。俺は泣けてくるよ。

  • 回答者アイコン

    単に支持率が低迷し、衆議院選挙も負けそうだからでしょう。

  • 質問者アイコン

    そんなに簡単じゃないよ…。自民党という闇が、総理を封じ込めたんだよ。くそー。

  • 回答者アイコン

    何か美談にしようとしてない。コロナ以外でも問題が多かったし、会見では言葉を濁してばかりだから支持率低迷しただけでしょう。自業自得よ。

現役総理の総裁選不出馬について夫婦が互いに意見をぶつけています。

美談の類義語

「美談」の類義語には、「情話」「賞賛」「ロマンス」などの言葉が挙げられます。

美談の対義語

「美談」の対義語には、「醜聞」「怪聞」「スキャンダル」「悪評」などの言葉が挙げられます。

美談まとめ

「美談」は良い話や美しい話に感動するような話の事で、思わず感心してしまう立派な行動などの話です。それだけに古今東西を問わず世の中は「美談」で溢れていますが、同時に物事を「美談」として終わらせるのは良くないという風潮も強くあります。スポーツでの試合負け、仕事の失敗などを「美談」で片付けると成長がないので、問題点をあぶり出し修正し次に繋げる際には「美談で終わらせない」「美談にしない」と表現します。

言葉の手帳ロゴ

この記事が参考になったら
『いいね』をお願いします!

この記事を読んでいる人に人気の記事