絵に描いた餅

役に立たない表現の例えとして、昔から使われている故事成語が「絵に描いた餅」です。絵の中の餅は食べられないので、意味がないという意味で、広く使用されています。故事成語の中には似た意味を持つ言葉が多数ありますが、その中でもかなりきつい表現で、本当に役立たない意味合いが含まれています。

絵に描いた餅の意味とは

絵に描いた餅は、どんなに見事な作品でも所詮は単なる絵であり、食べる事は出来ないので、そこから「何の役にも立たない」「実現不可能」などの意味合いで使われています。また、”絵”を”画”に変更して「画に描いた餅」や、「画餅」(がべい)とだけにしても同じ意味合いで使われています。
現在は皮肉めいた言い方で使用されますが、どちらかと言うと若い世代ではあまり用いられない表現で、中高年世代ほど使用頻度が高くなります。この辺りが似た意味の「机上の空論」との違いではないでしょうか?
中には、「絵に描いたような餅」と勘違いをしているケースもありますが、これは間違いで、”ような”は不必要です。

絵に描いた餅の由来

諸説ありますが、中国の三国志時代の歴史書である「魏書」には、「名は地に画きて餅を作るが如く」という一文があり、これが後に「画餅に帰す」や「絵に描いた餅」など故事成語の原典とされます。
また、明帝であり第二皇帝の曹叡が、華北にあたる「魏」を支配していた政治家であり武将の諸葛誕を批判する際に発言した言葉とされます。

絵に描いた餅の文章・例文

例文1.その意見は所詮、絵に描いた餅で実現は難しい
例文2.絵に描いた餅と反論されてしまった
例文3.上司から、絵に描いた餅と手厳しくダメ出しされた
例文4.理想や夢見るのは、絵に描いた餅で自己満足である
例文5.計画見通しが甘く、絵に描いた餅だったので最終的に中止になった
役立たない計画や不可能などの意味なので、手厳しい例文が多くなります。良い表現の例えで、逆説的に用いても成立すると思うのですが、その様な使い方は稀なようです。

絵に描いた餅の類義語

絵に描いた餅の類義語には、「砂上の楼閣」「机上の空論」「空想の産物」「紙上に兵を談ず」などの言葉が挙げられます。

絵に描いた餅まとめ

何の役にも立たない、実現不可能(な計画)等の意味で、広く便利に使われている言葉が「絵に描いた餅」です。元々は中国の三国志時代が発祥とされ、それが日本でも長い年月をかけて定着し知れ渡りました。
砂上の楼閣」「机上の空論」など、同じような意味を持つ故事成語が多く、本来はその状況で使い分けるべきでしょうが、今ではそれぞれがほぼ同じ意味や解釈として使われ、またそれで何の不都合もありません。

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