漁夫の利

取引先との雑談を楽しむために知っておきたいのが、会話力に自信をつける有名ことわざです。今回ご紹介するのは漁夫の利。国語の教科書にも載るほどポピュラーなワードですが、間違って使っている人も多いフレーズです。漁夫の利の正しい意味と、例文などをチェックしていきましょう。

漁夫の利の意味とは

漁夫の利の意味には「2人が敵対している間に、第三者が介入してさっと儲けを横取りする」という意味があります。ライバル関係にある2つの企業が熾烈な争いを繰り広げているうちに、それを眺めていた第三の企業が何の努力もなく利益を獲得する…といった内容になります。争いに夢中になるあまり、第三者に利益を取られてしまう一連の流れを皮肉った言葉です。

漁夫の利の由来

漁夫の利の由来は、中国の戦国策という故事からきています。ある日美味しそうなハマグリを見つけたシギがハマグリを食べようとしたところ、貝殻は見事に閉じ合わさってしまいました。これを見たシギが「いつまでもそんな態度でいると、干上がってしまうだろう」と葉っぱをかけたところシギは「そういうシギこそ、食べ物が無くて飢え死にしてしまうだろう」と返しました。この口喧嘩を眺めていた地元の漁師は、シギもハマグリも両方捕らえてしまった…というエピソードになっています。

漁夫の利の文章・例文

例文1.一連の騒動でメリットを得たのは、まさに漁夫の利でしたね
例文2.ライバルの足を引っ張るだけでは、漁夫の利のような事態になりかねないですよ
例文3.米中の貿易戦争を仲介した議長国が得をした、まさに漁夫の利です
例文4.社内間の派閥闘争を横目に見ていたA氏が社長に就任し、漁夫の利と言われています
例文5.第三者の漁夫の利にならないように、常に冷静沈着でいなさい
企業や国家間において、トップを目指した争いは多々繰り広げられるものです。相手をけなすことだけに集中していると、肝心の利益を失う可能性もあるのだということを理解しておきましょう。

漁夫の利の類義語

漁夫の利の類義語として、「濡れ手で粟」「棚からぼたもち」「田父の功」「犬兎の争い」などがあります。

漁夫の利まとめ

漁夫の利は中国の故事にまつわる、エピソードから生まれた言葉です。自分ファーストで自己中心的な行動をしていたり、ライバルを貶めることばかり考えていると、結果的に自分たちが不幸になるという何とも皮肉な内容を表しています。
政治やビジネスの世界において、誰もが自分だけ得をしたい・利益を得たいと思う世の中。目の前のことばかりに気を取られていると、大きなゴールを見いだせない事があります。古くから伝わる漁夫の利という用語は、私たちに優秀な生き方の是非を説いています。

この記事を読んでいる人に人気の記事