手を染める(てをそめる)

「手を染める」とは「何かを始めるという全般の意味だが、特に悪事を踏み出す事」です。物事を新しく開始するのは、何かしらの影響を受けて行動をとり始めるものですよね。友人や知人が興味深くやっていたので、段々と自分も関心を持ち始めていつのまにか嵌まってしまったという感じです。また、半ば強制的であったり断れずに嫌々ながらも悪事を始めてしまうケースもあり、それらが「手を染める」となります。それでは、悪事とは切っても切り離せない「手を染める」の解説となります。

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手を染めるの意味とは

「手を染める」の意味は以下の通りとなります。
(1)関係を持ち始める。
(2)手を付ける。何かを(新たに)し始める事。
(3)事業を始める。悪い事を始める。
”手”は「人間などの左右の肩から出ている部分」「植物の蔓を絡ませる木や竹の棒」「労働力」など、”染める”は「染料で色を付ける」「光が辺りの色を変える」「思いを深くする」「着手する」で、何かしらの新しい事を始めるのが「手を染める」です。自らの”手”が色に染まるというニュアンスで、良い意味なら新規事業を始めるや投資を始めるで、悪い意味なら万引きを行うや悪い仲間と付き合い始めるなどとなります。しかし、最近の傾向としては悪い事で使うのが多くなり、特にニュースや新聞では「麻薬に手を染めたのは…」「詐欺に手を染めた理由は…」といった風に、犯罪や裏家業の専門用語のようになっています。かつては「独立して会社を始めた」で「脱サラして○○の事業に手を染めた」としても普通に通じましたが、現在は真っ当な仕事と理解しつつもどこかで怪しい仕事なんだろうと疑いを持ってしまうのも事実です。ですから、状況に応じて怪しいと思われそうなら積極的に使うのは避けた方が無難な言葉となっています。

手を染めるの由来

「手を染める」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本で活躍した美術史家・安藤更生の著書「銀座細見」(1931年)などに文言が記されています。

手を染めるの文章・例文

例文1.父親が「若い時は悪事に手を染めていたが、お前が生まれて俺は変われた」と涙ながらに告白したが、その悪事が実はヤクザの下っ端として事務所の掃除と電話番だけで杯を貰う前に逃げ出したと知り拍子抜けをした。
例文2.FXのハイレバや信用取引に手を染めたのが、俺の人生が崩壊した最大の要因となったようだと今なら冷静に分析できる。
例文3.薬中はシャ〇に手を染め、汚職警官は賄賂に手を染め、全政治家は嘘八百で国民を欺くのが仕事である。
例文4.今はまだ手を染めていないが、いずれは悪い事に走りそうで制御できるか不安だ。
例文5.ずっと悪い連中に脅されていたので、悪事に手を染めるのは致しかなかったと理解できるが、警察はそうは捉えないだろう。
主に犯罪に絡めて「手を染める」を使った例文です。

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手を染めるの会話例

  • 質問者アイコン

    どうする? 明日までに返事をするって約束だけど。

  • 回答者アイコン

    断れないわよね。私達の命運は全て握られているんだから。でも、犯罪行為に手を染めるのは、どうしても…。

  • 質問者アイコン

    そうだよな。抵抗があるよな。分かった。今夜、君だけが逃げろ。後は俺が何とかするから。

  • 回答者アイコン

    本当? 普通なら私も残るって言うけど、喜んで逃げさせてもらうわ。

悪い連中に脅されている男女の会話です。

手を染めるの類義語

「手を染める」の類義語には、「着手」「手を付ける」「取り掛かる」「首を突っ込む」などの言葉が挙げられます。

手を染めるの対義語

「手を染める」の対義語には、「手を引く」「手を切る」「匙を投げる」「遠ざかる」「足を抜く」「足を洗う」などの言葉が挙げられます。

手を染めるまとめ

「手を染める」は関係を持つや何かを始めるという意味の言葉です。代表的なのは事業や商売を始める際に「手に染める」となりますが、最近は悪事など悪い行為で「犯罪に手を染める」という使い方が定着をしています。よって、「悪事」=「手を染める」が定番の認識となります。

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