「足を洗う」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

足を洗う(あしをあらう)

血で血を洗う、首を洗う、耳を洗う…日本のことわざには、何かを「洗う」表現が多く出てきます。「足を洗う」はその中の1つ。ドラマでよく聞く言葉かもしれません。一般的にも使える言葉なので、この記事では「足を洗う」という慣用句について見ていきましょう。

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足を洗うの意味

足を洗うとは、「悪いことから身を退く」という意味です。今まで日常的に行ってきた悪事、悪い習慣、悪友、それらから離れて、新しい生活を始める時に使います。ドラマでは、ヤクザが悪行を辞める時などに「俺はこの世界から足を洗う」のように言いますね。現代では離職の時や転職の時にも使われます。

足を洗うの由来

足を洗うとは、もともと仏教の言葉です。
修行に出た僧は、素足で旅をします。当然、足はみるみるうちに汚れていきます。修行を終えて寺に帰って来た僧は、寺に入る前に汚れていた足を洗います。これは単純に足の汚れを洗い落とすだけでなく、俗世の諸々の煩悩を洗い清める意味もさしていました。俗世から離れて寺に入る時に足を洗った行為が転じて、「悪いことから身を引く」という意味になったのですね。

足を洗うの文章・例文

例文1.今まで散々悪い友達と飲み明かしていたが、家族を悲しませないために足を洗った
例文2.ゲーム三昧の日々には何の生産性もないと気づき、ある日足を洗った
例文3.彼は悪名高いブラック会社の幹部だったらしい。会社のやり方に愛想をつかして、足を洗ったそうだ
例文4.うちの叔父さんは昔ヤクザに関係していたが、今は完全に足を洗ってまともな生活をしている
例文5.コネばかり使ってのし上がっても実力は伴わない。君自身のためにも、早急に足を洗うべきだ
上記のような使い方をします。足を洗うのはかなりの覚悟が伴った行動であり、その人にとっては人生の節目となるでしょう。

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足を洗うの会話例

  • 質問者アイコン

    高校の時の問題児のA君も、とうとう結婚したそうだよ。それも、清楚でかわいい、性格のいい奥さんだそうだ。

  • 回答者アイコン

    え、そうなの?卒業後も散々悪いうわさしか聞いてなかったのに。確か、一回か二回、警察に捕まってるんじゃなかった

  • 質問者アイコン

    まさにその通り。もともと家庭環境が悪かったから、荒れてたんだよな。けれど、奥さんも含めて、いろんな良い人に助けてもらったらしい。真面目にサラリーマンとして働いているそうだ。

  • 回答者アイコン

    へー。完全に足を洗ったってわけね。今まで大変だったけど、まあよかったのかしら。

上記の会話では、かつての同級生が悪事から足を洗った話をしています。そのまま落ちぶれていく人も多いだけに、思い切って人生をやり直せるのは幸福なことですね。

足を洗うの類義語

足を洗うの類義語としては「手を切る」「身を退く」があります。「手を切る」は関係を断つこと、「身を退く」はあるものから遠ざかることを意味します。

足を洗うまとめ

いかがだったでしょうか?もともとは仏教用語でしたが、今では人生の転機に使う言葉。ただし、あまり乱用する言葉ではないため注意が必要です。

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