対外不均衡(たいがいふきんこう)

対外不均衡」とは「外国との貿易収支が赤字や黒字に偏った対外面で均衡が保たれていない状態」です。貿易とは本来は両国がウィンウィンになるのが望ましいのですが、様々な問題によって一方が有利になってしまう場合が多々あり、そんな状態を「対外不均衡」と言います。かつての1980年代の日米関係がその典型で、最近では米中貿易もそのような状態に陥りつつあります。大国同士が貿易で揉めると周辺国や同盟国にも影響が波及する恐れがある「対外不均衡」の解説となります。

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対外不均衡の意味とは

対外不均衡」の意味は以下の通りとなります。
(1)1国の対外面が均衡を保っておらず、国際経済で不安定を招く要因となる可能性がある。
(2)外国への経済活動が全体としてバランスが取れていない状態で、貿易収支が赤字や黒字に酷く偏っている状態。
”対外”は「外部」「外国に対して」、”不均衡”は「つり合いが取れていない」「バランスが保たれていない状態」で、外国との貿易など経済活動で均衡が保たれていないのが「対外不均衡」です。経常収支や貿易収支が大幅な赤字か黒字になる状態で、すると相手国は反対になるので同様に大幅な赤字か黒字になります。本来は両国のバランスが取れている状態が良いので、これが偏ってしまうと赤字となる国家側は不平不満が募ります。その代表的な例が1980年代の「日米貿易摩擦」で、当時の日本は経済が大変好調でコンピューターや半導体に自動車や家電などで世界をリードし、その結果としてアメリカに対する貿易で大幅な黒字を記録し、対するアメリカは経常収支の赤字が拡大したので国民の不満は爆発し、日本車を破壊したり日本人を差別するなど「ジャパンバッシング」の熱が高まっていったのです。このような状態を引き起こす危険性を含むのが「対外不均衡」(80年代は特に「日米対外不均衡」)で、世界全体が一方の大幅な赤字に陥らないように改善策を模索しています。因みに反対となるのは「対外均衡」(国際均衡)で、外国との経済活動が均衡を保っている状態です。

対外不均衡の由来

対外不均衡」の由来は残念ながら不明です。1980年代の「日米貿易摩擦」の頃に登場した言葉だと推測できますが、憶測の域を出ていません。文献としては”対外”は福沢諭吉の著書「福翁百話」(1897年)、”不均衡”は小説家・志賀直哉の著書「大津順吉」(1912年)などに文言が記されています。

対外不均衡の文章・例文

例文1.最近は米中の対外不均衡が問題視され、互いに関税を引き上げる措置が取られていた。
例文2.日本は80年代にアメリカと対外不均衡で不穏な関係に成りかけたので、今は尚更逆らう事は出来なくなってしまった。
例文3.対外不均衡を抑制するには為替レートなどが一定の効果を発揮するが、欧州はユーロが導入され中国の人民元も信用度が低いので、どうしても均衡を保つのが困難になる。
例文4.日本の場合は少子高齢化で内需は冷え切っているので外国との貿易しか活路は見い出せず、すると必然的に対外不均衡に陥りやすい。
例文5.一般的に貿易とは先進国が有利なので、途上国ほど対外不均衡から不満を募らせるようになる。
対外不均衡」の解説めいた例文となります。

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対外不均衡の会話例

  • 質問者アイコン

    世界はなかなか平和にならないものだよ。

  • 回答者アイコン

    戦争をしなくても、経済が発展しないとその国はいつまでも貧しいじゃない。すると、他国との貿易摩擦が生じやすくなって、それが対外不均衡になる。仕方がないけど理不尽な世の中なのよ。

  • 質問者アイコン

    俺が政治家になって、日本と世界を変えようかな?

  • 回答者アイコン

    万年平社員で後輩が先に出世するのを笑顔で見守るあなたが政治家になって、より良い世界を構築するっていうの? 今年いちばん笑えるわ。

世界の経済不平等について夫婦が会話をしています。

対外不均衡の類義語

対外不均衡」の類義語には、「貿易摩擦」「敵対関係」「経済摩擦」「通商摩擦」「金融摩擦」などの言葉が挙げられます。

対外不均衡の対義語

対外不均衡」の対義語には、「対外均衡」「国際均衡」「軍事的均衡」などの言葉が挙げられます。

対外不均衡まとめ

対外不均衡」は外国との経済活動で均衡が保たれていない状態です。経常収支や貿易収支が大幅な赤字や黒字となりバランスが取れていないので、片方の国は黒字となって恩恵が多いのに対して、もう片方は赤字で損失が多くなり国民は不満を募らせます。1980年代の日米関係がその典型で「日米貿易摩擦」によって「対外不均衡」が表面化して両国間が緊迫した状態に陥りました。

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