唆す

古くから使われている言葉です。「そそのかす」とよみますが、怪しげな響きを感じます。どんな意味で、どのような使い方をするのでしょうか。ここでは「唆す」について解説します。

唆すの意味とは

唆すは、「そそのかす」と読み、その気になるようにおだてて仕向けることを言います。ただ、いい意味に使われることはなくて、おだてあげていい気持ちにさせたり、その気にさせたりして悪い方に誘い入れる場合に使われます。さらに、早くするように煽り立てる、せきたてるなどの意味もあります。また、「そそなかす」や「そそのわかす」の読みもありますが、どれも「そそのかす」と同じ意味です。

唆すの由来

唆すの「唆」という漢字は、常用漢字で、単独では「さ」と読みます。漢字の成り立ちは口の象形文字であるくちへんに右側上部は、頭の秀でた人、頭の鋭い人を表す象形文字、右側下部は下向きの足を表しています。この右側部分で頭の優れたすらりとした人を表し、くちへんと合わさって、普通より優秀な人が、口を使ってそそのかすとなりました。浮世草子や源氏物語にも、主に女性を惑わせる言葉として登場します。

唆すの文章・例文

例文1.彼は人を唆すのが得意なようだ
例文2.無知な人を唆すのは止めたほうが良い
例文3.子供を唆す
例文4.古典には娘を唆す話がよく出てくる
例文5.彼が友人を唆すので注意した
昔から、ずる賢い人間が無知な人間を唆して、悪の道に誘い込んだり、騙したりする話は目にしてきました。現在でもやはり、無知な人や無防備な人が唆されやすいことに変わりはないようです。自分の周囲にそんな方がいたら、注意してあげるだけで、悪の道に入ることは避けられるかもしれないですね。

唆すの類義語

「誘う」や「丸め込む」などは両方合わせると「丸め込んで誘う」となり、かなり近い言葉です。その他にも「あおり立てる」「火をつける」「吹き込む」などが類義語となります。

唆すまとめ

唆すのは源氏物語の昔から、男と相場は決まっていましたが、最近では女が男を唆す恐ろしい世の中になってきました。唆す方が男であれ女であれ、唆される方は世事に疎い、用心が足りない人物が狙われるようです。気がついたら、後戻りができない悪事に手を染めていた、こんな筈ではなかったなどと言うことにならないよう、脇を固めておきたいものです。なお、「唆」を使った「示唆」などはそれとなく教える意味となり、「唆」が入った言葉でも悪い意味ばかりではないようです。

関連記事

この記事を読んでいる人に人気の記事