世知辛い(せちがらい)

世知辛いとは、厳しい社会から他人の冷たさやケチ臭いなどを意味する言葉です。その多くは大人の男性が思わず不平をぼやいたり嘆く際に「世知辛い○○」と使われ、社会への不満であったり、景気が悪い世の中などへの不満となっています。よって、成功者や裕福な人が使うケースもありますが、弱者や貧しい者が使う「世知辛い」は本音であり言葉の重みがまったく違います。貧しい人が増えると世の中は荒むので、今後は残念ながらさらに「世知辛く」なるようです。それでは気持ちを新たにして、「世知辛い」の解説をさせて頂きます。

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世知辛いの意味とは

「世知辛い」の意味は以下の通りとなります。
(1)世渡りが難しい。暮らしにくい社会。社会に出て生活するのがきつい。
(2)金銭に細かい人。ケチ。
(3)欲深い。不景気。
”世知”は「世渡りの知恵」「仏教用語で世俗に生きる凡夫の知恵」「抜け目がない」「ケチ」、”辛い”は「辛子などの刺激としての痛み」「厳しい」「辛い」「残酷」「非情」「態度や感情がつれない」となり、世の中や社会の厳しさに対して不満を漏らす言葉が「世知辛い」です。その大半は金銭的であったり、親切や優しさなどが感じられない他者や社会への憤りであり、要は「嫌な社会」「つれない世の中」「冷たい人達」などともほぼ同じ扱いになります。例えば、就職が上手くいかず試験や面接で何度も落ちてしまうと、世の中全体を苦々しく感じて「世知辛い」と思いますし、同様に不景気で閑古鳥が鳴くシャッター商店街を歩くと「世知辛い世の中」と思うものです。これらから生活を送るのが難しいや簡単ではないとして、不景気や薄給や低収入と同列の表現として「世知辛い」になります。また、ケチな相手や抜け目がないしっかり者にも、半ば嫌味や呆れのように「世知辛い」と用います。実際の文章や会話では、「世知辛い世の中」「世知辛い商売」「世知辛い毎日」といった使われ方がされます。

世知辛いの由来

「世知辛い」の由来は、残念ながら正確には分かっていません。前記したように、”世知”は仏教用語なのでそこから発展して現在の意味合いになったと解釈できますが、その途中経緯などの詳細は不明です。

世知辛いの文章・例文

例文1.スマホ料金をいち早く値下げして庶民の味方をした大企業が、実は裏では内閣や官僚と深く繋がり、接待攻勢で密接関係だったとは実に世知辛い世の中だ。
例文2.高校時代に女子生徒の荷物が盗まれた時、クラス全員から犯人扱いされた思い出はあまりにも世知辛くて、今でも悔しくなる。
例文3.近所のコンビニの隣に新しいコンビニがオープンしたのを見て、オーナーとしては世知辛いでは言い表せない心境だろう。
例文4.市長を乗せた黒塗りの高級車センチュリーが、不景気で人がまったく歩いていない駅前大通りを疾走するのだから、世の中は納税者には大変世知辛いものだ。
例文5.腕組みをしてラーメン命やラーメン愛を語っていた名物オーナーも、コロナ禍での客足減少から主婦・子供向けのやさしい弁当を販売するのだから、よっぽど世知辛いのだろう。

不景気や酷い世の中に対して「世知辛い」を使った例文です。

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世知辛いの会話例

  • 質問者アイコン

    頼む、小遣いを上げてくれないか。1000円、否、500円でもいいから。お願い。

  • 回答者アイコン

    …じゃあ、250円アップでどう?

  • 質問者アイコン

    はー、世知辛いなあ。朝から晩まで一生懸命家族の為に働いて、それで月の小遣いをたったの250円しか上げてくれないのか。俺は情けないよ…。

  • 回答者アイコン

    そんなにブツブツ文句を言うなら、小遣いは来年から上げます。それと今年の間は小遣い無しね。

鬼嫁が旦那の小遣いを上げないという会話内容です。

世知辛いの類義語

「世知辛い」の類義語には、「暮らし難い」「厳しい」「シビア」「非情」「生き馬の目を抜く世の中」などの言葉が挙げられます。

世知辛いまとめ

「世知辛い」はお金に厳しくケチな人や不景気な世の中、また世渡りが難しいや暮らし難い社会への不満を表現する言葉です。「世知辛い世の中」や「世知辛い社会」といった使われ方がされて、世の中の厳しさや思い通りにならない、そして金銭苦などを残酷な毎日への憤りとして思わず口から出てしまうのです。

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