モチーフ(Motif)

「モチーフ」とは「芸術分野で特に使われる動機など主要な思想や題材」です。これだけでは雲を掴むようで難しいですが、単純に”テーマ”とするだけでも大凡の意味が通じます。しかし、あるアーティストが明らかにパクっているにも関わらず、如何にも己のオリジナル作品であるように語り、最後に渋々とパクリ元から「モチーフされた」と使う事もあるので、その正しい意味や解釈について混乱をするのです。日本では横文字にするとフワッとして本筋がズレてしまう事が多く、残念ながら「モチーフ」にもそんな点があるのは否めません。それでは本当の「モチーフ」とはどのような意味なのか調べてみました。

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モチーフの意味とは

「モチーフ」の意味は以下の通りとなります。
(1)直訳すると動機・動因などで、美術や音楽など芸術創作における表現の制作動機を指す。
(2)芸術用語で文学や美術などで創作の動機となる主要な思想や題材の事。
(3)音楽で固有の特徴をもち楽曲を構成する最小単位の音型。
(4)毛糸編みやレース編みで小片を繋ぎ合わせて大きな作品とする単位。
(5)「Motive」とも書き、また「モティーフ」とも読む。
フランス語の「モチーフ」ですが、現在は英語でも同様に「Motif」と書き、直訳でも同様に動機や動因となります。基本的には芸術用語として使われる場合が多く、そこでは動機や動因から制作動機となります。例えば、有名な某ミュージシャンがインタビューで「新曲は宇宙をモチーフにした大作だ」と発言したら、幻想的な宇宙の雰囲気を感じさせる壮大な曲であると察すれます。又、風景画家などは世界各地を旅行してモチーフを探すともされています。このような点から、動機は当然ながら創作意欲であったりテーマ、作品中身、焦点などもほぼ類似となります。よって、本来はやや意味が違いますが、動機付けとなる「モチベーション」や影響となる「オマージュ」と同じように使われているのも事実です。そして「モチーフ」はこれら以外にも、数学や生物学などでは概念や単位でも使われますし、ヤマハが発明したシンセサイザーの商品名でもあります。他には、オリジナルのアイディアではなく有名人などから真似たりする際にも「モチーフ」となり、例えばビートルズの作品ジャケットをTシャツや絵などにした場合は、「ビートルズをモチーフにした」と制作者が答えたりするのです。芸術作品において、完全なるオリジナルアイディアの作品なら「モチーフ」を使っても問題ないですが、見る人が見たら(聴く人が聴いたら)アイディアを拝借していると分かる、所謂パクリ作品についても都合良く「モチーフ」とするのは倫理的に問題があります。インスパイア、オマージュ、パクリ、そしてオマージュが曖昧となる事が芸術系では残念ながら本当に多いです。

モチーフの由来

「モチーフ」の由来はラテン語の「動かす」とされ、それがフランスを経由して芸術用語となり、アメリカでも同じ意味として使われるようになりました。

モチーフの文章・例文

例文1.30年間音沙汰無しだったカルトアーティストが還暦を迎え、コロナをモチーフにした全1曲45分の単調なアルバムを発売した。
例文2.アーティストに軽々しくモチーフを訊ねるのはご法度なので、インタビュアーは質問に気を遣う。
例文3.北海道に旅行に行くと、嬉しさと興奮から毎回新しいモチーフがいくつも誕生するが、結局は使い物にならないでお蔵入りをする。
例文4.プロレスや格闘技をモチーフにした飲食店がオープンし店内にはお宝グッズで溢れ、熱狂的なファンが大勢詰めかけ連日大賑わいとなっている。
例文5.アイドルが小説家となりちやほやされているが、その中身はどこかで読んだ使い古しの表現で溢れ、それを指摘してもオマージュやモチーフと饒舌に逃げられるのだから大手事務所の力はとても強く文学界まで荒らされる始末だ。

「モチーフ」を芸術などで使った例文となります。

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モチーフの会話例

  • 質問者アイコン

    ちょっとそれ、今日の夕食だよね?

  • 回答者アイコン

    北海道の流氷をモチーフにして、豆腐を牛乳で煮込むアイディアが浮かんだの。絶対に美味しいって!

  • 質問者アイコン

    それはまた失敗だって。どうしてモチーフのままで眠らせておかなかったの。

  • 回答者アイコン

    料理は冒険よ。食べてみないと美味しいか分からないでしょう。

変わった斬新料理ばかり作る妻に夫が弱ってしまう会話です。

モチーフの類義語

「モチーフ」の類義語には、「コンセプト」「テーマ」「アンチテーゼ」「メインテーマ」「サブジェクト」などの言葉が挙げられます。

モチーフまとめ

芸術用語として広く知れ渡る「モチーフ」は動機や動因という意味から芸術創作だけでなく、毛糸編みや数学など幅広い分野で使われています。それでも美術や音楽などで用いられるケースが圧倒的に多く、有名な物のアイディアなどを拝借する際にも「○○からモチーフされた」となるほどです。動機や理由ともなる事から作り手がどのようにも受け取れる言葉なので、非常に漠然としていて如何様にも解釈が可能となっています。

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