お世辞(おせじ)

「お世辞」とは「愛想の為に言うゴマすりや機嫌取り」です。その人と良い関係を築くために愛想を言うのはある種のマナーや大人としての作法めいたところがあり、本心ではないからと一概に否定もできないものです。もちろん、逆に失礼として絶対に言わないのを信条としている人もいます。ですから、中にはちょっとした褒め言葉を過剰に「お世辞」と決め付け不快に思う人もいれば、その時だけの関係と割り切り「お世辞」には「お世辞」で返す人もいます。日本は「お世辞」を言うのが文化的な側面があるので今後もなくなる事はないと思いますが、新しい時代的には段々と少なくなるかも知れませんね。それでは「お世辞」の解説に入らせて頂きます。

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お世辞の意味とは

「お世辞」の意味は以下の通りとなります。
(1)心にもない事を愛想の為に言う事。
(2)口先だけの褒め言葉で、その人に気に入られようやその場を和ます等の思惑がある。
(3)「お世辞」「世辞」も同義。
”お”は「接頭語」、”世辞”は「他人への愛想良い言葉」「人に気に入られるような口ぶり」で、”世辞”だけでも同義ですが、一般的には「お世辞」として使われます。要するに、相手に気に入られようやその場の雰囲気を良くしたり、或いは社交辞令的なものとして褒め言葉のような「洋服が似合っています」「素敵な腕時計ですね」「あの難関大学である〇〇出身なんですか」「昇進おめでとうございます」「今月も営業成績トップなんですか」等々が所謂「お世辞」です。相手の気持ちを良くしたり煽てて褒める事ですが、素直に凄いや憧れとして褒めるのと「お世辞」で褒める決定的な違いは、口先だけで本心ではまったくそんな感情が伴っていない点です。ですから、先ほどの「洋服が似合っています」「素敵な腕時計ですね」等も、本音としては「洋服が似合っていない」「変な洋服」「ダサイ腕時計」「安そうな腕時計」と思っている感情を押し殺して、真逆の事を平然と言いのけるのです。そんな背景から、平然と「お世辞」を言えるのは強心臓で肝っ玉が据わる人の場合もよくあります。また、さらに酷くなると、皮肉を込めて敢えて「お世辞」を言ったり、或いは「お世辞」を言われるのが慣れ過ぎて皮肉しか返答できない性格になるなど、「お世辞」を言う方も言われる方も人間嫌いや人間不信に陥るケースも増えています。一方で、「お世辞」は日本ならではの文化という声もあり、外国はそこまで心にない事を言わないとされています。その理由として、日本では仮に「素敵な洋服」と言われたら大抵は謙遜して「安物なの」「そんな事ないのに」と返答をするのですが、外国では素直に喜んだり褒めてくれた事を感謝したり、どこの店で買ったなど話を膨らませてより本音が言い合える親密な関係になるようにします。しかし、日本らしい謙遜は相手の言葉を表面通り受け取れず、疑いの心を芽生えさせているのかも知れません。

お世辞の由来

「お世辞」の由来は残念ながら不明ですが、文献として”世辞”は歌舞伎の「黒手組曲輪達引」(脚本・1858年)などに文言が記されています。

お世辞の文章・例文

例文1.いやいやお世辞を抜きにして、政治家は日本の為に心底汗水をたらして働いていると思っている。
例文2.お世辞を言われるのは慣れているはずだが、渋谷のナンバーワンキャバ嬢から素敵と言われると嘘でも嬉しいもので、照れてしまう。
例文3.芸能人がテレビやSNSなどで絶賛する商品や食べ物は、お世辞をするのが彼等彼女等の仕事である現実忘れてはならない。
例文4.政治家がアニメファンに媚を売るようにお世辞を言っているだけなのに、それを100%本気で信じて歓喜するのだから、その純粋さを忘れずに正直に生きてきた褒美として近い将来はアイドル級の声優と結婚して幸せな人生を歩むのは確実だ。
例文5.ビール腹を気にする部長に、「女性達が恰幅や貫禄が合って素敵って言ってますよ」と煽てたら本気で信じてしまい、次の日から高級スーツでアップル製品を見せびらかし始め、時には理解不能なカタカナ語を会話に挟むようになって、お世辞だとなぜ気付かないのか不思議でならない。
主に皮肉として「お世辞」を使った例文です。

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お世辞の会話例

  • 質問者アイコン

    え、太ったように見えるかって? そんな事はないよ。いつも綺麗だし体は細くてもっと太ってもいいぐらいだよ。

  • 回答者アイコン

    嬉しい…、けどそれって絶対にお世辞よね。

  • 質問者アイコン

    お世辞じゃないって。本心だよ。俺はお世辞だけは言えない体質なんだから。それに今まで一度でも嘘を吐いた事がある?

  • 回答者アイコン

    もう、あなたは結婚詐欺師のように上手よね。

仲睦まじい恋人同士の会話です。

お世辞の類義語

「お世辞」の類義語には、「おべっか」「外交辞令」「空世辞」「軽薄口」などの言葉が挙げられます。

お世辞の対義語

「お世辞」の対義語には、「皮肉」「嫌味」「アイロニー」「悪意」などの言葉が挙げられます。

お世辞まとめ

「お世辞」は心にも思ってない事を愛想の為に言う事です。相手を褒めて気持ちよくさせる行為で、仕事の営業先や上司に妻や彼女など「お世辞」を言う相手は実に多彩となり、これらの人々と円滑な関係を送るのに必要となります。しかし、「お世辞」とは大抵はバレているもので、またある程度の限度を超えると相手が不快になるだけで批判とも受け取るので注意が必要です。

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