「鳥無き里の蝙蝠」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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鳥無き里の蝙蝠(とりなきさとのこうもり)

「鳥無き里の蝙蝠」とは「鳥のように扱われる蝙蝠を気取っているや威張っているとして、優れた者がいないと威張り出す人の喩え」です。このようなタイプは学校や会社に案外多いので、本人が知らないところで嫌われてしまいますよね。ですから、こうならない反面教師となる諺が「鳥無き里の蝙蝠」です。

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鳥無き里の蝙蝠の意味とは

「鳥無き里の蝙蝠」の意味は以下の通りとなります。
 (1)優れた者がいない所でつまらない者が威張る事。劣っている者が威張り嫌われる事。
 (2)鳥が棲息しない里では蝙蝠が鳥のように扱われ気取る事から、本物がいない所で偽物が威張ったり幅を利かせる喩え。
「鳥無き里の蝙蝠」は文字通り読み解くと「鳥が棲息しない里に棲む蝙蝠」となり、鳥がいないと蝙蝠ですら鳥のように扱われるとして、「優れた者がいないと退屈な者が威張り出す」や「ある分野で本当の知識人がいないと、うろ覚えの半端者が知識人のように振る舞う」といった喩えです。ですから、本物が居ないところで偽物が幅を利かせる様子となります。日本では昔から鳥というのは大空を高く自由に飛ぶ象徴として崇められてきましたが、同じように自由に飛び交う蝙蝠は良く扱われず、それどころか今回の「鳥無き里の蝙蝠」のように偽物や退屈な存在の象徴とされたのです。

鳥無き里の蝙蝠の由来

「鳥無き里の蝙蝠」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては室町時代発祥の三味線を使った劇場音楽「浄瑠璃」の「平仮名盛衰記」に文言が記されています。

鳥無き里の蝙蝠の文章・例文

例文1.渋谷や道頓堀で騒ぐ者を見る度に、いつの時代も鳥無き里の蝙蝠なんだと思い起こす。
例文2.下っ端公務員でも飲み屋では下品に飲み騒ぎ鳥無き里の蝙蝠となるのは、全て政治家や官僚の姿から自然と真似をするからである。
例文3.アメリカ人は体が大きく運動神経にも優れているのに、さらに力を握ろうと拳銃を大量生産し始めたら、鳥無き里の蝙蝠まで大勢出現して身内同士で殺し合いをするようになった。
例文4.これまでJリーグのスターは鳥無き里の蝙蝠と扱われがちだったが、欧州強豪チームに無理して移籍し補欠でW杯を迎えるなら、この島国で大活躍して挑んだ方が良いかもしれない。
例文5.東大を卒業し馬鹿な政治家の尻拭いをする官僚ライフより、底辺や鳥無き里の蝙蝠と世間から見下されても自由で気楽に生きる方が人として正しいに決まっている。
「鳥無き里の蝙蝠」を使った例文となります。

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鳥無き里の蝙蝠の会話例

  • ○○さんは課長が出張で居なくなると、急に元気になるよな。

  • 元気だけじゃなくて、下品な冗談ばっかりでもう最悪なんだけど。

  • そんなに評判悪いんだ。でも自分では、女性社員からモテているって鼻高々だけど。

  • それがウザいのよ。本当、鳥無き里の蝙蝠な人よね。

女性社員の間で大変評判が悪い男性社員についての会話となります。

鳥無き里の蝙蝠の類義語

「鳥無き里の蝙蝠」の類義語には、「鼬の無き間の貂誇り」「鼬無き間の鼠」などの言葉が挙げられます。

鳥無き里の蝙蝠の対義語

「鳥無き里の蝙蝠」の対義語はありません。補足として「里」の対義語は「山」「寺」「都」「内」、「威張る」の対義語は「謙る」「卑下」「謙虚」「謙遜」などになります。

鳥無き里の蝙蝠まとめ

「鳥無き里の蝙蝠」は優秀な者がいない所で威張る者を嘲る言葉です。要するに威張る者を馬鹿にするのですが、特に普段は大人しいのに優れた者や強い者がいなくなると急に威張る者を貶しています。

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