「飛花」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

飛花(ひか)

「飛花」とは「桜などの花々が風で散ってしまう様子」です。花びらが風で散ってしまうのは悲しく残念ですが、その舞っている姿は美しくて特別な何かを感じさせてくれます。花とは人々の心に大きな感動や喜びを与え、だから春が来るのを待ちわびているのでしょう。それでは花びらが風で飛んでしまう「飛花」の解説となります。

[adstext]
[ads]

飛花の意味とは

「飛花」の意味は以下の通りとなります。
 (1)風に飛び散る花や花びら。落花。
 (2)俳諧では飛び散る桜の花びら。
「飛花」は文字通りに「飛ぶ花びら」となり、風によって花や花びらが散ってしまう事です。春の季語として、春風に乗って花びらが空を舞うように散って地面に落ちる様子を表しています。特に満開の桜の花びらが散ってしまう姿で使う事が多く、美しい桜も時が来れば残念ながら風によって落ちてしまうので「飛花」と表現します。この「飛花」に似た意味合いとしてより有名な「桜吹雪」や「花吹雪」があります。そして、花びらが舞っている姿だけでなく、散った後の美しさを「桜蕊降る」(さくらしべふる)と言います。四字熟語では「飛花落葉」は「花もいつかは散り青葉も秋には枯れ落ちる」から「人生や世の中は儚い」という意味です。

飛花の由来

「飛花」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては奈良時代に成立した日本最古の漢詩集「懐風藻」などに文言が記されています。

飛花の文章・例文

例文1.ある時ストーカーに間違われ、恐怖で怯えた女性は何を言っても信じてくれないので、その場から逃げ出し桜並木を夢中で走り抜け視界に入った飛花は今でも忘れられない鮮やかな色だった。
例文2.政界の大物による税金を使った大イベントの桜吹雪を見る会は誰一人まともに飛花を見る事もなく、ただただ各々がエゴを満たす為だけに集まり挨拶と金の事ばかりを終始話して終わる。
例文3.春になれば飛花を感じながらキャンプしたり山登りができると思うと、少しぐらいの仕事の苦労などどうって事はない。
例文4.スマホを買い替え、最新カメラの高解像度で飛花を撮影しSNSにアップした。
例文5.成熟した資本主義は下級には何をやっても無意味な飛花落葉や諸行無常でしかないのに、それでも頑張れる人は本当に立派だが同時に愚かにも洗脳された事に気付かず、自らも解かれる事を望んでいない。
「飛花」を使った例文となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

飛花の会話例

  • また今年も桜が散ってしまった。

  • 桜の満開ってあっという間よね。綺麗に咲いてると思って、その場所を1週間後ぐらいに通ったら、もう散り始めているし。

  • そうだね。飛花も風流があるけど、やっぱり満開で散っていない状態を楽しみたいよね。

  • ねえ。感傷に浸っていないで今から桜を見に行こうよ。車で行けば、まだ満開の場所で見れそうじゃない。

満開の桜を眺めに行こうとする2人の会話です。

飛花の類義語

「飛花」の類義語には「桜吹雪」「雪花」「花嵐」「花吹雪」「落花狼藉」「花筏」などの言葉が挙げられます。

飛花の対義語

「飛花」の対義語はありません。補足として「飛ぶ」の対義語は「落ちる」、「花」の対義語は「実」「種子」、四字熟語「飛花落葉」の対義語は「万古不易」「恒久不変」「永久不滅」になります。

飛花まとめ

春の季語として、特に桜が風で散る姿を「飛花」と言います。桜は満開に咲いている姿は当然ながら、風で花びらが散る姿も美しくて趣があります。一方ではそんな姿は儚くて切ないとして「飛花落葉」は「この世の無常」と嘆いています。

最新の記事はこちらから