「陽炎」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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陽炎(かげろう、かぎろい、ようえん)

「陽炎」は、人によって捉え方がまったく違いますよね。自然現象とする人も居れば、軍艦名や映画名、楽曲タイトルやグループ名とする人もいます。一般的には自然現象となりますが、動画や画像で検索すると逆に他の「陽炎」が多く登場するので、若い年代には自然現象こそ縁遠い存在なのかも知れません。では、そんな様々な側面を持つ「陽炎」についての解説となります。

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陽炎の意味とは

「陽炎」の意味は以下の通りとなります。
 (1)直射日光により熱せられた道路の上を通して見ると、見える物体が揺れたり歪む現象。
 (2)たき火などの上を通して見ると、その先にある本来正しく見えるのが歪んで見える現象。
 (3)天気が良く風も穏やかな際、地面から炎のような揺らめきが立つように見える。
 (4)道路上、自動車の屋根などに見える蜃気楼を小さくしたようなもの。
 (5)仏教の神様「摩利支天」の訳名、駆逐艦名、映画名、楽曲タイトル、音楽グループ名、ゲームタイトル、古代中国の政治家名の誤表記など。

自然現象の「陽炎」でも説明が難しいですが、さらに仏教の神様、駆逐艦や映画名、楽曲名など多様にあります。中でも楽曲名は有名アーティストの曲が多数あり、若い年代にはこちらが「陽炎」として馴染み深いのが実情となっています。しかし、一般的には自然現象としての「陽炎」が常識であり、この不可思議な蜃気楼とも呼べる現象が人気アーティストの創作意欲を刺激して楽曲タイトルや扱うテーマとして取り入れたのは容易に想像できます。
「陽炎」は春の季語でもあり、春の天気が良く風もあまりない穏やかな日の昼間、道路のアスファルトや自動車のボディ、平地や砂浜などが、もやっと揺らめいているような蜃気楼の様にも感じる現象です。発生理由としては、太陽光の屈折と大気の温度変化、体積変化で空気の密度が変わり、非常に小規模な乱流が発生し、それが「陽炎」現象と見えてしまいます。太陽光以外にも、たき火やエンジン発火、水中などでも同様の現象が起こります。また、春だけでなく実際には夏の方が多く発生しますが、季語上では春とされます。

陽炎の由来

文献としての「陽炎」の歴史はかなり古く、7世紀後半から8世紀後半となる日本最古の歌集「万葉集」、さらに古い日本現存最古の歴史書「古事記」(712年)などに、「陽炎」についての一文が残されています。この時代は、春(夏)の日に見られる不可思議な現象として、人々に不気味がられていたようです。一説によると、炎が揺れるので「かぎる火」と呼ばれ、それが「かげろひ」、そして平安時代に「かげろふ」となり、最終的には「かげろう」になったとされます。

陽炎の文章・例文

例文1.陽炎を見ると、暑さよりも不可思議な自然現象に心が奪われる。
例文2.ぼんやりした性格なので、陽炎と渾名が付けられた。
例文3.陽炎を昔の人は、不気味なものと扱っていたようだ。
例文4.京都旅行で見た陽炎は、その風情とマッチして今でも心に残っている。
例文5.陽炎の写真撮影に成功し、心が躍った。

「陽炎」は自然現象としての説明、さらに不思議なものとしての例えなどの文章や例文が多く見掛けられます。

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陽炎の会話例

  • 陽炎って聞くと、何を思い出します?

  • あれでしょう、ゆらゆら揺れるように見える現象でしょう。

  • さすが、何でも知っていますね?

  • 実は私、子供の頃はメガネをかけていたの。それで、夏の暑いに汗やレンズでそんな風に私だけが見えていると、誤解をしていたんだよね。それが大人になり、陽炎って知ったんだよ。恥ずかしい。

「陽炎」を大人になって初めて知ったという、会話内容です。

陽炎の類義語

「陽炎」の類義語には、「蜃気楼」「シュリーレン現象」などの言葉が挙げられます。

陽炎まとめ

「陽炎」は様々な使い方がされる言葉ですが、一般的には気象現象で、太陽光や炎と空気(大気)の関係性、光の反射や屈折などにより、通常とは違って地面や水面から炎が揺らいでいるように見える錯覚のような現象です。日本では「陽炎」の歴史は古く、712年の「古事記」にも一文を発見する事ができます。近年は、自然現象よりも楽曲タイトルやゲームとしても有名で、幅広い世代に受け入れられているとも言えます。

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