「錯覚」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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錯覚(さっかく)

「錯覚」(さっかく)は、勘違いをした際などに口癖のように使われる便利な言葉です。言い訳のように、思わず口ずさむ人も多いと思います。本来は、心理学用語であったり、知覚によって事実を正しく認識できない状態を指す言葉となります。しかし、「錯覚」は間違いや勘違いを訂正する際に、使われるのが一般的です。そんな「錯覚」について、解説をさせて頂きます。

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錯覚の意味とは

「錯覚」の意味は、以下の通りです。
 ㈰思い違い、勘違い、間違い。
 ㈪心理学における、刺激などによって客観的事実と異なって知覚する現象。
 ㈫英語表記「illusion」となるので、幻覚・幻影・誤解・幻想など。
一般的には、何か勘違いをしたり度忘れをした時にも「錯覚」と使いがちですが、それ以外にも視覚や運動感覚に狂いや誤解が生じて、文字を間違って読み書きしたり、段差を見落とし足を取られて転倒するのも「錯覚」となります。他には、幻想などが見えるのも一種の「錯覚」で、心霊写真や恐怖映画を観た後に幽霊などが見えた気になるなど、多岐に渡ります。
錯覚の種類は以下の通りです。
 ㈰不注意性錯覚…注意が不十分で起こるもので、見間違いや聞き違いなど。
 ㈪感動錯覚…怖い場所では影が人に見えるなどの思い込みによるもの。
 ㈫パレイドリア…空の雲が何か別の物に見えたり、葉っぱが別の生物に見えるなど。
 ㈬生理的錯覚…いつもより太陽が大きく見えたり、隣の車が動くと自分の車も動いた気がするなど。

錯覚の由来

「錯覚」という言葉が、どのような背景があって使われるようになったのか、正確には分かっていません。評論家・斎藤野の人(さいとうののひと)が1907年に発表した「泉鏡花とロマンチク」には、「錯覚は当然幻覚に入る」という一文があります。
また、「錯覚」に対する研究や報告としては、1913年の「ポンゾ錯視」、1923年の「ソジーの錯覚」、1927年の「フレゴリの錯覚」などが同時代に続けて起こり、これらが現在の「錯覚」に影響を与えています。

錯覚の文章・例文

例文1.高速道路のトンネルなどは、錯覚しやすく運転が怖い。
例文2.気がいつも焦っているので、読み間違いなど錯覚が多い。
例文3.錯覚による間違いは、大人になると経験によりあまりしなくなる。
例文4.夜中、トイレに行くのが怖いのも錯覚や錯視が関係している。
例文5.さっき見かけた人が再び目の前に現れ、錯覚だと思ったら、実は双子だった。

「錯覚」は難しい意味もありますが、日常的には誤解や勘違いをした時に使うのが一般的です。

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錯覚の会話例

  • 錯覚って、間違い等をした時に思わず使ってしまうけど、夜道で怖いものを見てしまった時などにも使うんだよね。

  • そうだね。本来は怖いものではないのに、夜道などの状況が実際とは違うように見せている現象みたいだね。

  • それなら、どんな事も本人の精神や気持ち次第とならない? 心が落ち着いていれば、錯覚はし難くなるよね。

  • だから冷静であったり、気持ちを安定させるのが大事なんだよ。スポーツなども最後は”気持ちの勝負”というしね!

錯覚現象についての会話内容です。最後は、気持ちが大事と力説しています。

錯覚の類義語

「錯覚」の類義語には、「錯視」「幻想」などの言葉が挙げられます。

錯覚まとめ

思い違いや勘違い、間違いなどを指す言葉が「錯覚」ですが、気持ちや作り出す状況によって、本来は存在しない怖いものが見えたり、見えると思い込むなども「錯覚」となります。また、「錯覚」やその一つである「錯視」については、今でも世界中で研究が行われ、その成果や報告が発表されています。

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