「貪る」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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貪る(むさぼる)

「貪る」とは「自身の欲求が全てな大変欲深い事で、人一倍の食欲や満足出来ずに欲しがる姿」です。あまり上品な言葉とは言えず、どこか下品やがめつい様が出ていますが、だからこそ人間の本質を表しているのでしょう。どんなに格好をつけても、数日飲み食いしなければ水を出された瞬間に「貪って」一気に飲み干すのが人間なので、むき出しになった本性を現している言葉ともなります。そんな「貪る」についての解説となります。

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貪るの意味とは

「貪る」の意味は以下の通りとなります。
(1)飽きる事なく欲しがる。欲深く欲しがる。貪欲
(2)際限なくいつまでもある行為を続ける。悪い習慣を続ける。
(3)がつがつと下品に食べる。強い欲求を抑えれずに食べ尽くす。
「貪る」は上記の様な意味合いでどこか下品や野暮を連想させる言葉ですが、必ずしもそうとは限らず、熱心や勤勉といったニュアンスでも使われます。代表的な例としては「貪るように本を読む」で、他の事を忘れて夢中に本を読んでいると窺えます。しかし、一般的にはこのような姿での熱心や努力的な使い方は少なく、その多くは欲求に身を任せて他の物は目に入らないとして使われます。腹ペコで一気に食事を食べたり、相手を騙して高い金利で利益を得たり、性的な表現などで「貪る」となります。理性を保つ生き物である人間も、状況次第では理性が失ってしまうとして本来の姿を強調するのが「貪る」という行為なのでしょう。ですから「貪るように本を読む」のも、本人にとっては自分の欲求に素直に応じただけで、がつがつ食事をしたりスケベ行為に走るのと本質的にはまったく同じなのです。

貪るの由来

「貪る」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”貧”は奈良時代の歴史書「日本書記」(720年)の「舒明即位前」などに文言が記されています。

貪るの文章・例文

例文1.ラーメン屋に入り席に座り徐に他の客を見渡すと、貪るように大量のモヤシを口に入れ間髪入れずに背脂たっぷりのスープで流し込んでいて、これは少食の俺には厳しい店だと悟った。
例文2.リサイクルショップで貪るように激安商品を探していたが、途中でこれはネットで買った方が安いと気付き、さらにはどうせ買ってもすぐ飽きて売ってしまうという経験から、何も買わずに店を後にした。
例文3.たらふく酒を貪り続け、最後は記憶を無くしてベッドの中で延々と貪るように眠ると、気が付けば月曜の早朝になっていて、頭痛薬を大量に飲み干して仕事に向かう。
例文4.このまま貪るだけの人生は良くないと頭では分かっているが、どうしても生活習慣を変える事ができない。
例文5.休憩時間も貪るように難しい本を読んでいた真面目な同級生が今では塀の向こう側に収監されていて、クラスで最も成績が悪かった俺が暗号資産で財を築き港区に住むのだから人生とは奇妙だ。
様々な欲求で「貪る」を使った例文です。

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貪るの会話例

  • 明日は久しぶりの飲み会で、今からもう楽しみだよ。

  • そう言えば、コロナで忘年会とかも中止だったものね。

  • そうだよ。一年振りじゃない? だから貪るように飲み食いして、絶対に会費の元を取ってやろうと思っているんだよ。だから明日の朝食はいらないよ。

  • そんな見っとも無い事をしないでよ。

飲み会前日の夫と妻の会話内容です。久しぶりの飲み会という事で、夫は気合が入り大変楽しみにしています。

貪るの類義語

「貪る」の類義語には、「満足できない」「貪欲」「強欲」「がめつい」「意地汚い」「卑しい」などの言葉が挙げられます。

貪るの対義語

「貪る」の対義語には、「弁える」「程々」「節制」「寡欲」「無欲」などの言葉が挙げられます。

貪るまとめ

「貪る」はがつがつ食べる、飽きる事なく欲しがるといった意味で、自分の欲求に忠実な姿勢を表現した言葉です。どこか下品な様もありますが、勉強などに熱心なのも「貪る」なので一概には言えません。大勢の人はそこまで熱心に勉強を出来ないので、だから誰もが持ち合わせている食欲や睡眠欲や強欲などで使われる傾向があります。

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