「護憲派」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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護憲派(ごけんは)

「護憲派」とは「憲法9条改正に反対を示し現行法を守る立場の政党や議員達」です。憲法9条の解釈を巡っては国を二分すると言っても過言ではなく、正直なところよく分からないや双方の意見に納得できるという人も多いと思います。政治家が大勢集まっても結論が出ないのですから、庶民としてはどのようなあり方が正しいのかと理解できなくて当然でしょう。しかし、いずれはどちらかに結論を付けるべきであり、その為にも最低限の知識として「護憲派」や「改憲派」について知っておくべきです。

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護憲派の意味とは

「護憲派」の意味は以下の通りとなります。
 (1)現行の憲法を守る立場を支持する事やそのような集団や仲間。
 (2)立憲主義に基づく立憲政治を守る立場やそのような集団や仲間。
 (3)立憲政治を擁護する政治的立場の政党や議員を表す表現で、反対となるのが「改憲派」。
”護憲”は「現行の憲法を守る」「立憲政治を守る」、”派”は「仲間や系統」「同じ様な傾向をもっている事」で、現在の憲法を守る立場の人々やそのような考えに同意や共感する立場となるのが「護憲派」です。これは戦後から続く日本の置かれている状況を表した代表的な政治用語で、総選挙などで度々国論を二分する大きな争点となっています。と言うのは、日本の憲法において平主義を規定した9条をどうするかは永遠のテーマで、「護憲派」は現行法を守る事を求めているので9条の改正に反対の立場です。対する「改憲派」の主張としては時代に応じて憲法も見直すべきとして自衛隊に自衛権を認める立場を取っています。双方の意見が真っ二つなので、時折全国各地で集会が開催されると「護憲派」や「改憲派」を支持するグループが集まりそれぞれが強く主張をアピールしています。本来なら他にも焦点があるべきなのですが、現在においては殆どの場合で自衛隊の立場と憲法9条において「護憲派」や「改憲派」が用いられています。

護憲派の由来

「護憲派」という言葉そのものの由来は残念ながら不明ですが、日本においては文字通りに「憲法を守る(護る)」として大正2年2月に発生した立憲政治を擁護する第一次護憲運動が始まりとされています。その後は政治課題として度々取り上げられる事もありましたが、2006年に「改憲派」である第1次安倍内閣が誕生すると、対立構造である野党の多くは「護憲派」となる事からこれまでよりも多くニュースや紙面などで扱われるようになります。

護憲派の文章・例文

例文1.改憲派と護憲派の言い分はどちらも理解できるが、正直なところでは結局はプロレスのように裏では互いにほくそ笑んでいるように見えてならない。
例文2.護憲派を選挙で圧倒しても改憲には至らない現実があるのだから、日本で憲法改正をするのは数千年ぐらい掛かりそうだ。
例文3.日本の政治を学ぶと地方は圧倒的に保守王国だがそれでも改憲には結びつかず、結局は憲法を守るというスタンスの方が高齢者には支持を集めるが護憲派も票は伸びないのだから複雑だ。
例文4.いっその事国債を発行しまくって年金を倍増すると宣言すれば護憲派は一大勢力を獲得できるかも知れない。
例文5.イタズラ大好きなZ世代は国の為に戦争などをする気は皆無なのだから、もしかしたら今後は護憲派の方が反戦や平という明確な訴えが有効となって立場が逆転する可能性もある。
「護憲派」を使った例文となります。

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護憲派の会話例

  • ところで…、こんな事って訊いていいのかな? ちゃんと選挙とか行っている?

  • こんな派手な髪型でタトゥーも入れているけど、投票はしてるのよ。まあ国政選挙だけね。意外に思ったでしょう?

  • うん。意外だわ。保守、それともリベラルに入れるの?

  • こう見えてもゴリゴリの護憲派だから野党と言いたいけど、実際は憲法9条以外の公約も見た上で判断しているかな。

政治談議を始める若者2人の会話内容です。

護憲派の類義語

「護憲派」の類義語には「野党」「護憲論」「遵守」「護憲主義者」「リベラル」「左派」「ハト派」などの言葉が挙げられます。

護憲派の対義語

「護憲派」の対義語には「改憲派」「保守」「右派」「改憲政党」「タカ派」などの言葉が挙げられます。

護憲派まとめ

立憲主義から憲法を守る考えであり政治的主張をするグループが「護憲派」です。現在においては多くの野党が憲法9条改正に反対となる事から「護憲派」=「野党」であり「反自民」という構図になります。自民党は憲法改正を目指す「改憲派」な事から、今後の政治や政局を語る上での重要ワードが「護憲派」であり「改憲派」ではないでしょうか。

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