「謙虚」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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謙虚(けんきょ)

「謙虚」は、昔ながらの日本人が持ち合わせている精神といった印象を抱いていますが、皆さんはどうでしょうか? 「謙虚な人」は自分を弁え礼儀正しいですよね。その反面で、謙虚さが足りない人は傲慢であって、相手に不快感を与えます。政治家やワンマン社長などはまさにそのタイプです。しかし、「謙虚」とは自分に自信がない、目立ちたくない、面倒だからという裏返しによる反動ともされ、現代の「謙虚」は日本社会の「出る杭は打たれる」という構造の怯えもあるのでは、と思ってしまいます。では、前置きが長くなりましたが「謙虚」の解説となります。

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謙虚の意味とは

「謙虚」の意味は以下の通りとなります。
 (1)自分が偉いと驕りなく、何事にも学ぶ気持ちを持ち合わせている。低姿勢。
 (2)控え目、慎ましい、遜っている。相手の意見を尊重する。
 (3)相手と対峙しても波風を立てない。不快にさせない。
 (4)自分の能力、立場が上でも、下の者に威張る事無く接する態度。
大凡で上記のような意味が「謙虚」にはあります。しかし、実際には、立場が上の者が、下の者に対し丁寧に接するのと、元から大人しい性格の者が他人に対し遜るような態度をするのは、線引きが必要だと思います。成功者や実力者が、その経験や自信に裏付けされた処世術としての「謙虚な態度」と、面倒事や不要な争いを避ける目的での一見すると「謙虚」に見える態度は本質が違うからです。現在の日本は相手の視線を気にして、トラブル回避としての「謙虚な態度」をするのが常識やマナーとなっています。それが良くも悪くも、社会が求める「謙虚」な姿勢なのです。

謙虚の由来

「謙虚」の由来として有力なのが、腐敗した葉などで出来た土で園芸で使われる”腐葉土”意味するラテン語「humilis」とされています。また、文献としては、明治4年に創刊された、イギリスの「自序論」を翻訳した「西国立志編」に、「天性謙虚にして隠顕ともに〜」という一文が残されています。

謙虚の文章・例文

例文1.横柄だった息子も、学生を卒業し社会に出るようになって、謙虚さが身についてきた。
例文2.成人式などで暴れる若者には、謙虚な気持ちが足りていない。
例文3.謙虚さこそ人が生きる道。これが父親の決め台詞だ。
例文4.芸能人を見ていると、謙虚な人が最終的に売れ残ると気が付いた。
例文5.謙虚心を忘れずに、他人には親切に接するよう心掛けている。

「謙虚」を使ったよくある例文パターンです。

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謙虚の会話例

  • 僕って、謙虚な人間なのかな? どっちだと思う?

  • 普段は謙虚だと思うけど…

  • 思うけどって、その先が気になるよ。教えて!

  • お酒に酔うと、態度が悪くなるよね。この前も、店員さに横柄な態度が少しあったし。だから、本音では謙虚ではないと思ったけど…どうだろうね。

謙虚な気持ちがあるのか不安な男性が、女性に相談しています。女性はハッキリと意見を述べています。

謙虚の類義語

「謙虚」の類義語には、「低姿勢」「下手に出る」などの言葉が挙げられます。

謙虚まとめ

「謙虚」は、誰に対しても丁寧で好感持てる態度で接する事です。特に、自らの方が立場が上であったり、偉ぶれる環境が整っていても、驕ることなく低姿勢でいる姿に対し、周囲の人達は良い印象を抱きます。しかし、最近の若い人などは、周囲の視線を気にして必要以上に謙虚になる事もあり、そこには嫌われたくないや面倒を避けるといった、本来のあるべき「謙虚」とはやや違う面があります。

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