「袖の下」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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袖の下(そでのした)

「袖の下」とは「着物の袖に隠した金品などを相手に贈る賄賂の事」です。権力を握る政治家や役人が好きな業者に便宜を図れば、それはとんでもない事態に発展します。賄賂は受け取り放題で、逆に言うなら賄賂を渡さない業者は仕事がないどころか業界から除け者になり、最後は業界全体が腐敗していくのです。ですから高い倫理観から賄賂である「袖の下を受け取らない人」が求められるのです。

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袖の下の意味とは

「袖の下」の意味は以下の通りとなります。
 (1)人目を気にしてそっと「袖の下」からお金などを贈る「賄賂を渡す」の比喩表現。
 (2)人目につかないように「袖の下」からの贈り物であり賄賂の事。
 (3)相手に気に入られ計らい目的で渡す金品で、特に政治家や役人などに与える違法報酬。
「袖の下」は簡単に言えば「賄賂」で、自分が相手に贈る場合も逆に貰う場合でも同様です。周囲を気にして秘密裏にそっと袖から渡したり受け取るので「袖の下」となります。深掘りして日本の貨幣や着物文化にまで及ぶと、大昔から賄賂を渡して便宜を図ってもらうのは風習として根付いていたのですが、江戸時代以前までは貨幣の質が悪かったり大きかったりして扱いが不便でした。しかし、徳川家康が貨幣制度を本格導入し貨幣が小さくなり扱いやすくなったので、当時の着物にも入れやすくなり「袖の下」に隠して渡すのが容易になったので悪事が習慣化したのです。

袖の下の由来

「袖の下」は元々は(日本の)南北朝時代の軍記物語「太平記」に登場し、その後江戸時代になって着物の袖から賄賂を受け渡す行為で呼ばれるようになります。

袖の下の文章・例文

例文1.必死になって勉強に励んだのは将来官僚になって疲弊する中小企業から見返りを示唆してたっぷり袖の下を受け取る計画があるからだ。
例文2.どうして地方の権力者は政治家になりたいのか疑問だったが、先生と呼ばれて袖の下に有り付けるのはこの仕事が最適なのだろう。
例文3.部長から「袖の下を渡してこい」と指示されたが、もし発覚すれば自分が贈賄容疑になるのだから本当に迷惑で最悪だ。
例文4.袖の下を掴ませたいのはやまやまだが、その為に金策に走るのもバカらしい。
例文5.袖の下とは具体的にいくらぐらい渡すべきなのか見当がつかない。
「袖の下」を使った例文となります。

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袖の下の会話例

  • 役所は申請を通すのが遅くて遅くて、一体何を考えているのか…。

  • ブツブツ文句ばかり言わないで、袖の下を渡すなどの策を講じなさいよ。黙っていても役所が変わる訳でもないでしょう。

  • そうだな。何もしないのはダメだな。取り敢えず担当課長に10万でも包めば問題ないよな。

  • 課長だけでは力不足だから、部長にも渡すべきね。一人も二人も違法をするのは同じなんだから、ケチっても仕方がないのよ。

役所の課長や部長に賄賂を渡す計画を練っている会話となります。

袖の下の類義語

「袖の下」の類義語には、「賄賂」「裏金」「贈賄」「リベート」「キックバック」「収賄」「鼻薬」(賄賂の隠語)などの言葉が挙げられます。

袖の下の対義語

「袖の下」の対義語には、「金一封」「謝礼」「対価」「褒美」「報酬」などの言葉が挙げられます。

袖の下まとめ

「袖の下」は江戸時代の着物や貨幣文化によって誕生した独特の表現で、人目を気にして袖に隠した金銭や品物を相手に贈る事や反対に貰う事です。簡単に言えば賄賂であり受け取った方は便宜を図るようになるので、現代では役人などの汚職事件に繋がります。

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