「自意識過剰」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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自意識過剰(じいしきかじょう)

ひと昔前は、店頭のガラスなどで髪型をチェックすると「自意識過剰」と言われたものですが、現在は大分事情が変わっているようです。それこそインターネットやSNSの普及により、様々な点で「自意識過剰」がクローズアップされるようになっています。特に多いのが、女性におけるSNSに上げる顔写真を加工するものや写真写りを異様に気にするもので、便利で楽しいツールであるはずなのに逆に疲れて面倒に感じてしまうほどです。そんな現代人ならではの「自意識過剰」について調べてみました。

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自意識過剰の意味とは

「自意識過剰」の意味は以下の通りとなります。
 (1)自分自身を過剰に意識する人。他人から容姿や言動、態度などがどう思われるか過剰に気にするあまり神経過敏になる。
 (2)自分が他人からどう見られる、思われるか必要以上に考えてしまう。
 (3)他人からの評価を異常に気にする状態や心理。
 (4)自己意識、自我意識が強い・高いと同義。
「自意識過剰」とは端的に言うと、自我や自意識が異様に高い人となります。他人を気にするあまり、自分自身を気にする度合いがとても高くなっています。一種の欲求不満の表れともされ、他人が自分をどう思うのか気になり過ぎ、それが極端な行動に走らせる事があります。例えば、外出する際に髪型セットで時間が掛かりすぎる。さらに、髪型が気になると洋服やファッションなどの身嗜み、そして口臭や体臭などキリがなくなり、これらが気になると再び髪型が気になったり、最終的には体型や顔など最早外出するしないのレベルを越えてしまうほどです。この例は特別ですが、男性でも髪型が少しでも決まらない、薄い頭が気になると、出掛けるのが億劫になったりします。これも一つの「自意識過剰」によるものです。また、一見無関係とされる人前でのスピーチによる赤面などの”あがり症”も、潜在的な「自意識過剰」によるものです。昨今、この問題が顕著になっているのが、SNSが関係しています。写真写りを少しでもよくしようと、小顔に見せる為に友人より少し後ろに並び撮影したり、料理写真の見栄えをあまりにも気にする等、SNSの弊害が問題視されています。これらは生き辛くなり精神が病む要因ですが、現代人が止めるのは難しいようです。その反動で今度は自然体で生きるのを提唱したり、物を買わない「ミニマリスト」が話題になるなどあまりにも両極端で、そのバランスを取るのが難しいようです。

自意識過剰の由来

「自意識」(自己意識)は英語で「self-consciousness」になり、外的存在に関する意識と対立する自己の主体的な意識です。本質的には”反省的意識”とされ、これを世界で初めて提唱したのがイタリアの神学者・トナス・アクィナス(1225年〜1274年)です。その後、フランスの哲学者・デカルト(1596年〜1650年)が、自己の存在を心理と認め哲学として確立しました。「自意識過剰」は、”自意識”と”過剰”を合わせたものですが、具体的にいつ頃どの様に広まったのか等は不明です。”自意識”については、坪内逍遥による演劇理論書「新楽劇論」(1904年)に一文が残されています。

自意識過剰の文章・例文

例文1.友人は誰よりも自意識過剰なので、インスタにアップする一枚の写真にも精査に時間をかける。
例文2.誰もが自意識過剰な世の中だが、その度が過ぎると今度は皆からバカにされる。
例文3.男性の高級時計や高級車、女性のブランド物や整形なども自意識過剰によるものだ。
例文4.最近は自意識過剰を治そうと、クリニックに通院する人も増えているようだ。
例文5.他人と比較するのをやめ、人生の楽しみを探すと、自意識過剰もらぐようだ。

現代の「自意識過剰」な世の中についての例文となります。

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自意識過剰の会話例

  • 職場の更衣室で鏡を見ていたら、同僚に言われたんだよね。

  • 何て言われたの?

  • 自意識過剰だって!ト

  • アハハ! ゴメン笑った。やっぱり言われたかー。何れ、誰かに言われると思ったけどね。だって、鏡で髪だけでなく顔の隅々まで確認するでしょう。男性では稀だよ。

「自意識過剰」と呼ばれた事に少しショックを受けた男性が、女性に相談しています。

自意識過剰の類義語

「自意識過剰」の類義語には、「自己愛」「承認欲求」などの言葉が挙げられます。

自意識過剰まとめ

「自意識過剰」は、他人の視線や考えを意識するあまり、過剰に気になる事です。程度の差こそあれ現代人の多くは「自意識過剰」であり、時にはそれに苦しみ社会生活を送るのが煩わしく感じるほどです。出掛ける前の髪型チェックも度が過ぎれば、あまりにもセット時間を要するようになります。また、ネットにおける承認欲求も一つの自意識過剰さによるもので、現実社会だけでなく見知らぬ相手にすらよく思われたいという、現代ならではの弊害とも言えるのが「自意識過剰」です。

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