「線状降水帯」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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線状降水帯(せんじょうこうすいたい)

「線状降水帯」とは「積乱雲が継続して発達し、狭い地域で数時間に渡り集中的に豪雨が発生する現象」です。これまでの歴史を振り返ると台風被害はありましたが、現在のような豪雨被害というのは日本ではかなり稀でした。しかし、近年は本当に多くなり、中でも「線状降水帯」とセットになって何度も登場するようになったのです。地球規模での環境変化なのか大気がかつてないほどに不安定で、その結果として九州や広島など西日本を中心に春から秋頃まで毎年のように「線状降水帯」が発生し、河川氾濫や土砂災害など大規模な災害を伴うのが当たり前になってしまったのです。それでは地球からの警告とも受け取れる「線状降水帯」の解説となります。

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線状降水帯の意味とは

「線状降水帯」の意味は以下の通りとなります。
(1)毎年5月〜9月頃に起こる集中豪雨をもたらす積乱雲が次々と発生し帯状に連なる豪雨現象。
(2)積乱雲を伴いながら豪雨が降る地域が帯状に広がり、長時間にも渡ると河川の氾濫や土砂崩れなどの大規模災害に繋がる恐れがある。
(3)温暖化の影響ともされる近年の日本で増えている長時間に渡って豪雨をもたらす現象だが、実は明確な定義がなく、現在の技術をもっても予測困難で未だにメカニズムを解明できない。
「線状降水帯」は、近年の日本ならびに世界各地でも起きている「集中豪雨」が起こる現象です。具体的には、雨雲の中でも特に巨大に発達した積乱雲が次々と発生し、それが特定の地域に集中的に豪雨をもたらします。厳密には同じ場所に3時間以上停滞すると「線状降水帯」となり、それ以下は単なる積乱雲による豪雨ですが、テレビの気象コーナーなどでは明確に使い分けはされていないようです。と言うのは、断続的に雨が降り続いても「線状降水帯」となるほど激しいのは数時間ぐらいで、その後は一旦弱まる事が多いからです。しかし、再び「線状降水帯」が起こるという現象を繰り返すので、結果的には大規模な土砂災害や洪水や家屋の床上床下浸水などの被害に繋がるのです。よって少し弱まるのも込みで「線状降水帯」として周辺住民に注意喚起をしています。これだけ取り上げられる事が多くなっていますが、実は未だにメカニズムが解明されておらず、なぜ発生してどの程度の豪雨となるのか謎のままです。従って定義も少し曖昧さがあり、「規模は幅20〜50キロ、長さ50キロ〜300キロ程度の強い降水をもたらす雨域」に留めています。また内部構造により、スコールライン型・バックビルディング型・バックアンドサイドビルディング型の3パターンに分類されています。

線状降水帯の由来

「線状降水帯」がもたらす集中豪雨は1990年代から指摘されてきましたが、言葉として頻繁に登場するのは2014年8月20日未明に広島市北部で発生した大規模な土砂災害からで、それ以降は気象庁のサイトでも「線状降水帯発生情報」と知らせるようになりました。

線状降水帯の文章・例文

例文1.来週から天気は雨が続くようで、線状降水帯が発生しない事を願うばかりだ。
例文2.九州や広島は線状降水帯で集中豪雨となる事が多く、本当に不憫でならない。
例文3.線状降水帯が発生した地域は土砂災害などが起こる可能性があるので、状況に応じて早めに避難をするべきだ。
例文4.これまでとは気候が変わったのか、日本全国どこで線状降水帯が起こっても不思議ではないが地形上の理由などから九州など西日本が多くなってしまう。
例文5.ホームセンターには線状降水帯の豪雨に備えて対策グッズを購入する人の姿が後を絶たなかった。
「線状降水帯」の注意喚起などの例文となります。

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線状降水帯の会話例

  • 明後日の土曜日って、もしかして雨なの?

  • 天気予報ではそうなっているね。何か用事あるの?

  • 職場の先輩と海釣りに行く約束をしていたんだけど、それじゃー無理っぽいな。

  • 出掛けるのは止した方がいいよ。線状降水帯が発生するかも知れないほどの大荒れみたいだし、そんな日に海釣りは自殺行為だよ。

夫が週末海釣りに行く予定だったが、天気が悪くなりそうなので行けなくなるという夫婦の会話です。

線状降水帯の類義語

「線状降水帯」の類義語には、「春の嵐」「暴風雨」「爆弾低気圧」「南岸低気圧」「バックビルディング現象」「ゲリラ豪雨」などの言葉が挙げられます。

線状降水帯まとめ

「線状降水帯」は近年西日本を中心に甚大な被害をもたらす集中豪雨で、積乱雲が次々と連続発生し同じエリアで断続的に続く事から土砂災害や河川氾濫などに繋がる恐れがあります。かつては日本ではあまり発生しない現象でしたが1990年代に入ると少しずつ起こり始め、現在は「数十年に一度レベルの大雨」が毎年にように起こるほど深刻な自然災害となり、国としても本格的な対策を迅速に進めるよう求められています。

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