「皺腹」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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皺腹(しわばら)

「皺腹」とは「皺が多い腹で、特に老人の腹や老人が切腹する事」です。老いてくると体が皺だらけになるのは仕方がなく、特に腹には皺が増えてしまいます。そんな体を情けなく思い謙った表現となるのが「皺腹」です。

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皺腹の意味とは

「皺腹」の意味は以下の通りとなります。
 (1)皺が寄った腹。
 (2)皺が寄った老人の腹。
 (3)自身の腹に皺が多いと謙った表現。
 (4)老人が切腹する自害行為。
”皺”は「皮膚や紙などの表面に出来る筋目」、”腹”は「胸部と尾部の間の部分」「胃腸」で、腹に皺が多いのは大抵で老人なので、老人の腹やそこから切腹となるのが「皺腹」です。現代は切腹という自害行為をする人は稀ですが、時代劇などではそのようなシーンが多くそれを老人が行う場合は「皺腹を切る」となり、皺が寄った腹の老人が自害をするとなります。また、皺が多いのは苦労や老いとなるので、そこから自分は年を取っていると謙った表現としても「皺腹」になります。現代は単純に皺がある腹を「皺腹」とする使い方もされますが、一般的には「老人の腹」=「皺腹」として、そこから老人の自害行為ともなります。

皺腹の由来

「皺腹」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては三味線を使った人形芝居の浄瑠璃「吉野忠信」(1697年)などに文言が記されています。

皺腹の文章・例文

例文1.70過ぎの父は最近は弱気になり、何かと「俺は皺腹だから」と謙遜するばかりだ。
例文2.肥満とダイエットを繰り返し、まだ20代前半なのに俺の皺腹を取るには手術するしかない。
例文3.江戸時代は皺腹を切って詫びるのが当たり前なようで、小心者の俺は絶対にそんな事ができないので現代に生まれて良かったと安堵する。
例文4.先祖は皺腹を掻き切る苦しみを味わったと思うと、もっと墓参りをしないとダメだと思い直した。
例文5.夏になると海やプールに行き遊びたいと思うが、鏡に映る皺腹を見ると溜息からどうしても水着を着る勇気がない。
「皺腹」を使った例文となります。

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皺腹の会話例

  • この前、両親と一緒に温泉旅行に行ったんだよね。

  • 意外に親孝行しているのね。

  • それで親父と何十年振りかに一緒に温泉に入ったんだけど、裸を見たらショックで。頭では分かっていたけど、体がすっかり老人で皺腹を見ると何て声を掛けたらいいのか。

  • そんな皺腹ぐらいでショックにならないでよ。全然大した事ないって。

老いた父親の「皺腹」にショックを受けた男性に、同僚女性がフォローを入れています。

皺腹の類義語

「皺腹」の類義語には、「老身」「老体」「枯れ木」「皺寄る」などの言葉が挙げられます。

皺腹の対義語

「皺腹」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら「若者」「屈強」「鋼のような体」「ムキムキ」「筋骨隆々」などになります。

皺腹まとめ

「皺腹」は文字通り皺がある腹となり、そこから老人の腹や老人が切腹する事になります。また、それだけ皺が多いとして、自身が老人である事や皺が多い腹を謙った表現としても使用されます。

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