「生殺与奪」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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生殺与奪(せいさつよだつ)

狩りの漫画・アニメのセリフ使われ一時期ネタになった四字熟語になります。
「せいさつ」という言葉に聞き馴染みがなく「せっしょうよだつ」と間違えてしまいそうな四字熟語で、漢字からなんとなく意味がわかりそうですが、正しい意味はどのようなものなのでしょう。解説していきたいと思います。

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生殺与奪の意味

生かすことや殺すこと、さらに何かを与えることや奪うことまでも思うままに操ることができ、他人に対しての支配力や権力が接待的である様子を意味しています。
わかりやすい例でいうと、育児や介護における一人で行えない食事や排泄などの世話、ペット・家畜の飼育も飼い主が生殺与奪が可能な状態と言えます。

生殺与奪の由来

古代中国の荀子(じゅんし)という思想家が記した著書の中の「殺生與奪(せっしょうこうだつ)」という言葉が由来となっています。
古代中国では国民の命は絶対的な権力を持っている国の支配者に握られていたということが著書に記されており、その意味と言葉が日本に伝わり「殺生与奪(さっせいよだつ)」「生殺与奪(せいさつよだつ)」と使われるようになりました

由来となる言葉で使われている「與」という字は「与える」という意味を持っていたのでそれが日本で「与」に変わったようです。

生殺与奪の文章・例文

例文1.動物や生物は生殺与奪の権利を人間に握られてしまっている
例文2.この会社の生殺与奪の権利は取引先の社長が持っている
例文3.言葉にすることは少ないが意外と身近で生殺与奪をしていたようだ
例文4.飼育されている家畜の生殺与奪の権利は飼育員にある
例文5.今は法で守られているが昔は日本でも生殺与奪の権利は国の支配者にあった
生物や動物と人間の間で使われることが多いですが社会における人の立場などで使用する例もあります。言葉にはしないけれど生殺与奪の権利が会社や他人に握られてしまっているということももしかしたら多いのかもしれません。

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生殺与奪の会話例

  • 最近取引を始めた大手の会社から案件が来ているんだが、ちょっと厄介なことにここで失敗して嫌われたら業界に残れなくなるかもしれない

  • え、なんでですか?

  • 業界のトップと強く繋がっていたんだ。もしかしたら他の取引先にも切られるかもしれない・・・

  • なるほど、生殺与奪の権利は向こうが持っているわけですね・・・

ビジネスにおける生殺与奪を用いた会話例になります。こうなると予算や期間、人材なども相手の思うように動かされてしまいます

生殺与奪の類義語

生殺与奪の類義語には「活殺自在」「絶対的権力」が挙げられます。

生殺与奪まとめ

絶対的な権利を持ち相手を意のままに操る様子を意味する「生殺与奪」について理解を深めることはできましたでしょうか。これは立場の弱い会社、力の弱い老人や子ども、動物などに対して、立場が強いものが持つことができてしまうものになります。もしかしたら無意識に命に関わる何かを与えたり奪ったりしているかもしれません。生かすためなら必要なことは多いですが、悪いことのために生殺与奪をしないように気をつけてください。

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