「王手」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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王手(おうて)

「王手」とは「将棋で相手の王様を取り勝利に迫る手から、勝負事等で勝利に迫る最終段階の比喩的表現」です。将棋やチェスは王将やキングを相手よりも先に取るゲームなので、如何にして「王手」(チェスは「チェック」)まで持っていき逃げ道を防ぎ「詰み状態」にするかを競い合います。ですから単に「王手」をしても逃げられ、そこから反撃をされ負けたら意味がありません。だから何手も先を読む頭脳ゲームとなっていて、大勢を夢中にさせるのです。

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王手の意味とは

「王手」の意味は以下の通りとなります。
 (1)将棋対局で相手の王将を攻めたてる手。
 (2)将棋において駒を動かす一種で勝敗を左右する最重要駒の王将・玉将に迫る手となり、勝利まで後一歩の段階から「次で王将を取る」という脅迫宣言でもある。
 (3)将棋で王将を詰み勝利する最終段階が転じて、スポーツなどで1勝したら優勝する状態などの比喩的表現。
 (4)チェスにおける「チェック」も同義。
「王手」は基本的には将棋用語です。まず、将棋とは対戦相手と交互に駒を指していき、相手よりも先に王将・玉将を詰まらせ取った方が勝利となります。要するに相手の王様を追い詰める頭脳戦が将棋なのですが、そこで王将を追い詰めて勝利目前となった状態が「王手」です。しかし「王手」となっても勝利が確定した訳ではないので、そこから逃げられる場合も多々あります。ですから、完全に封じ込めて「王手」を「詰み」にするゲームで、相手が負けを認め「投了」をすれば勝利となります。よって、「王手」をされた方は否が応でも王将を逃がしたり相手の「王手」した駒を取るしかなく、それが出来ないと負けになります。チェスの場合も将棋と同じ扱いになり相手のキングに迫る手ですが、普通は「王手」に代わって「チェック」を使うのが一般的です。しかし正式な大会などでもなく友人知人などの遊びなら「王手」でも問題ありません。将棋やチェスなどの対戦形式ボードゲーム以外にも、スポーツでは優勝を控えた選手やチームの比喩的表現として好まれ、特にプロ野球では後1勝でシリーズの優勝が決定する場合は「リーグ優勝に王手を掛ける」「日本一に王手が掛かった状態」と言った風に定番フレーズとなっています。

王手の由来

将棋のルーツは古代インドのゲーム「チャトランガ」でそれが中国など世界各国に広まり、日本には平安時代頃に現在の将棋の原形が入ってきたとされます。その後は室町時代に将棋ルールが確立されていき、江戸時代には現在とほぼ同様の遊び方がされていたと言われています。これを踏まえると、室町時代あたりで「王手」という言葉が誕生したと推測できますが、憶測の域を出ていません。

王手の文章・例文

例文1.これまでの人生を振り返って楽しい思い出は皆無で、幸せに王手をかけたと思わせるほどの絶好機は一度もなかった。
例文2.藤井聡太さんはこれまで何度王手をして対戦相手を絶望の渕に叩き落としてきた事かと考えると、今後はさらに活躍し存在が末恐ろしい。
例文3.レアルマドリードがまた優勝に王手をかけたが、日本では殆ど報道をしないでマイナースポーツをさも一大事のように扱う姿に違感というか世界からの遅れを感じずにはいられない。
例文4.将棋大会に出場したが王手放置という反則で負けてしまった。
例文5.王手をしても逃げられてばかりなのは、まるで自分の人生のようだと錯覚する。
「王手」を使った例文となります。

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王手の会話例

  • 今日勝てば、ヤクルトは王手じゃない。

  • やっとリーグ優勝かー。でも、まだ決まった訳じゃないからね。ここで気を緩むと負けが込んで、優勝を逃す事もあるからね。しっかりしないと。

  • なんか、俺達が選手みたいじゃない。ただのファンなのに。

  • 本当ね。私達は気が緩んでも全く問題ないのにね。でも、それぐらい優勝をして欲しいのよ。

プロ野球のヤクルトファンの会話となります。

王手の類義語

「王手」の類義語には、「決定打」「決め手」「会心の一撃」「チェック」などの言葉が挙げられます。

王手の対義語

「王手」の対義語には、「逆王手」などの言葉が挙げられます。

王手まとめ

「王手」は将棋で勝利条件となる相手の王将・玉将に迫る手で、された方は逃げるなどの方法をしないと負けになります。そこからチェスなどの他の対戦形式ボードゲームやネットゲームでも使用され、スポーツでも優勝に後1勝と迫った状態の比喩として用いられます。

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