「玉砕」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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玉砕(ぎょくさい)

「玉砕」とは「戦時下では兵士が名誉を守って死ぬ事で、現代は勝つ可能性が低い勝負に全力で挑み潔く負ける事」です。スポーツ中継などで「玉砕を覚悟して挑む」「玉砕覚悟でやる」といった言葉を聞いた事がありませんか? 勝てないけど全力で挑むというニュアンスで、実力差が離れた格上相手に挑む際に弱い方がよく口にする言葉としてお馴染みです。そんな「玉砕」についての解説となります。

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玉砕の意味とは

「玉砕」の意味は以下の通りとなります。
 (1)宝石である玉のように美しく砕ける事。
 (2)美しい宝石が砕け散る事から転じて、全力で戦い名誉や忠節を守り美しい死に方をする事。
 (3)太平洋戦争の日本軍の戦いから、美しく砕け散る死を選択する事。
 (4)「玉摧」(ぎょくさい)とも書き同義。
”玉”は「美しい石」「価値がある石」「宝石」、”砕”は「くだける」「こまかい」で、文字通り取れば美しい宝石が砕けるのが「玉砕」ですが、それが転じて全力で戦いに挑み名誉を守って死ぬ事になります。太平洋戦争時に日本軍の軍事機関側が「死亡」「全滅」などの表現の代わりに「玉砕」を用いたのが始まりとされ、その背景には兵士の士気を高める目的がありました。要するにアメリカという巨大な敵国に対抗する策として死ぬのを覚悟して戦うという事ですが、実際のところはほぼ確実に死ぬ事を「名誉ある死」と表現を変えたのです。そんな背景から戦後は「玉砕」をネガティブな言葉として、日本軍を連想させると嫌悪する向きもありましたが、現在は特にスポーツで格上相手に試合をする際に用いられる表現として定着をしています。

玉砕の由来

「玉砕」は太平洋戦争時(第二次世界大戦)の1943年5月30日、日本軍がアッツ島の戦いでアメリカ軍に敗れて全滅した際に大本営が初めて使った表現です。日本軍は潔く戦い死を選択したので、名誉ある行為と報じたい思いが伝わってきます。

玉砕の文章・例文

例文1.昨今の景気低迷や為替変動で世界からもて遊ばれる姿を見ると、日本は再び玉砕を選択する道が迫られそうだ。
例文2.プーチン率いるロシアは玉砕を覚悟しているのか、それとも本気で勝てると思っているのか、どのような決着を迎えるのか誰も予想できない。
例文3.ワールドカップでは玉砕する覚悟で挑むしか道はないが、監督にその覚悟があるようには見えない。
例文4.談合に利権に絡む大物に中抜きと、いつからこんなに腐った世の中になったのかと思うが、少数派が声を荒げても保守派からの圧力で玉砕して終わってしまう。
例文5.玉砕覚悟で彼女に告白したら上手くいき、とんとん拍子で交際から結婚にまでいったがその時が人生のピークだった。
「玉砕」を使った例文となります。

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玉砕の会話例

  • 内閣の支持率が下落しているね。

  • ここ数か月で一気に下がったのは、カルト宗教や五輪不正に国葬などが関係しているのよね。

  • それもあるけど、根底にはコロナや経済格差があるんじゃないかな?

  • 貧しくて生活に不満があると、それは支持率は上がらないものね。もう玉砕覚悟で大博打を打つ勝負に出ないと、短命政権で終わってしまうわね。

支持率が下落している岸田政権について会話をしています。

玉砕の類義語

「玉砕」の類義語には、「戦死」「敗戦」「敗死」「破綻」「瓦解」「滅亡」「壊滅」などの言葉が挙げられます。

玉砕の対義語

「玉砕」の対義語には、「瓦全」「戦勝」などの言葉が挙げられます。

玉砕まとめ

「玉砕」は戦時下の日本軍が用いた言葉で、宝石が砕ける事から戦争で敗れて死ぬ事です。しかし、全力で勝負に挑んだ結果として敗れたとして、名誉や忠節を守って潔く死んだと解釈されます。現代においてはスポーツなどで強敵に挑む際に使われる表現で定着しています。

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