「片腹痛い」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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片腹痛い(かたはらいたい)

「片腹痛い」は「身の程知らずで滑稽だ」「見ていて気の毒に思う」という意味ですが、実は誤用です。
また、「片腹」とはどこなのでしょう?
時代劇や大河などでも良く聞く言葉ですので、詳しく説明します。

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片腹痛いの意味とは

「片腹痛い」は身の程をわきまえない人に対して、「滑稽に思う」または「痛々しくて気の毒に思う」という意味です。
前半の用法を言い換えると「身の程知らずで笑ってしまう」となりますが、これは批判的な笑いなので実際は片腹=脇腹が痛くなるほど大笑いする訳ではありません。
ではなぜ「片腹」痛いなのか、次の由来を通して説明します。

片腹痛いの由来

由来ですが、元は「傍(かたわ)ら痛し」という言葉でした。
「傍ら=側」で見聞きしていて「痛い」気持ちになる状態を表しています。
この「痛い」は現在の若者言葉「痛い」の意味と似ていて「みっともない」とか「気の毒」「見ていてつらい」という意味です。
そのような言葉が江戸の頃「身の程知らずで脇腹が痛くなるほど笑っちゃうぜ」というシーンから「片腹」だろうと連想され誤用されたのが定着し今も使われているのです。

片腹痛いの文章・例文

例文1.これを買えば必ず宝クジが当たると言われたが片腹痛いわ。
例文2.金があれば何でも出来ると思ってる奴は片腹痛い。
例文3.勉強しないで国立大学に合格するつもりとは、片腹痛いな。
例文4.弱小チームの私達が優勝を狙うなんて片腹痛いと思いますか?
例文5.お客だからと店員に横柄な態度で無理を言っている人を見て片腹痛かった。
稚拙な言動を見て否定的に小馬鹿にした表現なので、その点に注意して使いましょう。

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片腹痛いの会話例

  • 彼女今日も仕事の手抜きばかりしていたね。

  • 縁故採用なのに片腹痛いわ。

  • 俺も彼女の自慢話聞く度に親の金だろって片腹痛くなるよ。

  • それなのに彼女この前お局さん見て片腹痛いって言ってたのよ。

理解できない言動や呆れてしまう言動に対し、怒りと非難を込めて嘲笑する場合と憐れむ場合の使い方があると覚えましょう。

片腹痛いの類義語

類義語は「笑止千万」で「片腹痛し」が持つ両方の意味合いを併せ持っています。
他にも場合によっては「ちゃんちゃおかしい」「笑止の沙汰」「聞いてあきれる」「見苦しい」などと言い換えることが出来ます。

片腹痛いまとめ

近年にも沢山の誤用から定着した言葉は沢山ありますが、今回の「片腹痛し」は江戸時代には既に定着していました。
これだけ長い歴史があると最早誤用とは言えないかもしれませんね。

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