「片時雨」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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片時雨(かたしぐれ)

「片時雨」とは「冬の時期に盆地などで多い、空の一方では時雨が降り一方では晴れている天候」です。要するに狭い範囲で雨が降りその近くは晴れているのが「片時雨」で、風流や趣を感じさせると昔からその地域の風物詩となってきました。しかし、昨今は豪雨被害が社会問題になっているので雨に対してネガティブな感情を抱く人も多く、少々複雑な言葉となってしまっています。

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片時雨の意味とは

「片時雨」の意味は以下の通りとなります。
 (1)空の一方では時雨が降り、一方では晴れている天候の事。
 (2)冬に見られる空の片側は晴れているのに、一時的に雨が降る現象。
 (3)女性演歌歌手・岩本公水が2018年8月に発売した曲。
「片時雨」は主に冬に発生する気候現象で、一時的に激しい雨となる”時雨”が片方の空だけに起こっている状態です。ですから空を見上げると片方は晴れているのに、別の空からは激しい雨が降っています。このような状態は長く続かない一時的なもので、雨量もそこまで多くないのが特徴です。しかし季節風などが関係する現象として、日本のどこでも起こる可能性があり予測をするのは困難で、時間帯も問わず朝昼晩にいきなり起こってしまいます。それでも京都や長野など盆地や海がない地域に「片時雨」が起こりやすいようです。因みに一時的な激しい雨が「村時雨」、横殴りの雨を「横時雨」、雪の場合は「雪時雨」と言います。

片時雨の由来

「片時雨」の由来などは残念ながら不明です。”時雨”は元々古代中国で使われていて、その当時は「程よい時に降る雨」という意味でした。文献では”時雨”として、奈良時代の日本最古の歌集「万葉集」などに文言が記されています。

片時雨の文章・例文

例文1.外出しようとしたら片時雨になってしまったが、取りあえずパーカーを羽織りちょっとオシャレな男を気取って出掛ける事にした。
例文2.未だに片時雨と通り雨の違いが分からない。
例文3.天然パーマなので片時雨など急な雨に遭うと、せっかくセットした頭が爆発して最悪な気分になる。
例文4.最近は片時雨と趣を感じていると、土砂降りのような雨になって最悪な事態に巻き込まれてしまうので気を付けなければならない。
例文5.温暖化の悪影響で片時雨にすら恐怖を感じる小心者の自分が情けない。
「片時雨」を使った例文となります。

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片時雨の会話例

  • 今日は傘を持っていった方がいいよね?

  • そろそろ片時雨がきそうだものね。濡れたら風邪を引くから、折り畳みを持っていけば?

  • そうするわ。あっ、そういえば今日は会社が休みだった。

  • もう、しっかりしてよ。

仕事に出掛けようとした際に雨の心配をする夫だが、実は今日は休みだったというオチです。

片時雨の類義語

「片時雨」の類義語には、「秋時雨」「霧時雨」「夕時雨」「露時雨」などの言葉が挙げられます。

片時雨の対義語

「片時雨」の対義語には夏の雨として「夕立」「翠雨」「洗車雨」「半夏雨」、雨の対義語は「晴れ」「晴天」などの言葉が挙げられます。

片時雨まとめ

「片時雨」は冬に時々起こる気候現象で、空の一方は時雨が降っているのに一方は晴れている状態です。冬の風物詩とされ、特に盆地など山間部で一時的に雨が降ったと思ったら直ぐに止んでしまい、その後に再び降り始めたりします。大気が不安定な状態に起こりやすく、その状態によって「村時雨」や「横時雨」等々の呼び方もあります。

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