「濡れ衣を着る」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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濡れ衣を着る(ぬれぎぬをきる)

「濡れ衣を着る」とは「無実でも罪を負わされたり、悪い噂が流される事」です。人間関係とは上手くいっていると、困っている時は助けられたりと大変有り難いのですが、一度関係が悪くなるとこれほど面倒で不快に思うものもありません。お互いが不快に思っても害がなければまだ良いですが、大抵は陰口や悪評を流され、「濡れ衣を着る」ような事態に追い込まれてしまうのです。それでは詳しい解説をさせて頂きます。

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濡れ衣を着るの意味とは

「濡れ衣を着る」の意味は以下の通りとなります。
(1)無実ながら罪を負わされる。
(2)根拠のない浮き名(噂)を立てられる。身に覚えのない悪評を立てられる。
(3)「濡れ衣を着せられる」も同義。
”濡れ衣”は「濡れた衣類」「身に覚えのない罪の喩え」「根拠のない噂」「無実の浮き名」、”着る”は「衣類を身に着ける」「物事を自分の身に引き受ける」で、無実ながらに誰かの悪意や陰謀や間違い、或いは何かしらの理由で自ら罪を負わされる(負う)という意味の諺が「濡れ衣を着る」です。よって、無実の罪であり、単なるでっち上げとなる場合も多いのですが、一度悪評が付いてしまうと覆すのはとても難しいです。職場やご近所トラブルでは「濡れ衣を着る」事態に陥るケースも多々あり、特に普段から印象が良く思われていないと、無実でもあらぬ疑いを掛けられてしまい、どんなに訴えても潔白を証明するのは厄介なものです。因みに類似表現の「濡れ衣を着せる」は、無実な相手に策略をかけて罪を負わせるで、反対の意味となります。

濡れ衣を着るの由来

「濡れ衣を着る」の由来は諸説ありますが、江戸時代に福岡藩による地誌「筑前國続風土記」となります。現在の福岡市博多区には「後妻の策略に嵌まって父親が娘を殺害した」という言い伝えを残す石碑があり、これが「濡れ衣を着る」の始まりとされています。

濡れ衣を着るの文章・例文

例文1.痴漢だと濡れ衣を着る嵌めになったら最悪なので、電車内ではできるだけ女性の近くには行かない。
例文2.顔や性格が悪いからなのか、職場では不当に濡れ衣を着せられてばかりだが、もう慣れてしまい特に何とも思わない。
例文3.子供の罪を庇って父親や母親が濡れ衣を着るのは、ミステリー小説でよくあるパターンだ。
例文4.公設秘書とは腐れな代議士から濡れ衣を着せられる為に存在すると言っても決して過言ではない。
例文5.ネット世界は濡れ衣を着せる事にかけては達人のような奴らが勢揃いしているので、慎重に対応をするべきで深入りしない方が無難だ。
罪を負わせるや負わせられたとした例文です。

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濡れ衣を着るの会話例

  • 買物に行くの付き合ってくれない?

  • いいけど、どこに行くの?

  • 俺って悪人顔でしょう。一人で買物をしていると犯罪組織の構成員だと勘違いされて、店員や警察関係者にマークされるから疲れるんだよ。

  • それって妄想じゃないの。でも、あなたが濡れ衣を着る事になったら大変だから、付き合ってあげるわよ。

買物に出掛けようとする夫婦の会話です。

濡れ衣を着るの類義語

「濡れ衣を着る」の類義語には、「責任を負う」「責任転嫁された」「トカゲの尻尾切り」「とばっちりを食う」「スケープゴートにされる」「悪役にされる」などの言葉が挙げられます。

濡れ衣を着るの対義語

「濡れ衣を着る」の対義語には、「濡れ衣を着せる」「汚名を着せる」「生贄にした」「罪を被せる」「疑いを持つ」などの言葉が挙げられます。

濡れ衣を着るまとめ

「濡れ衣を着る」は無実や潔白でも罪を負わされる事です。普段の評判が悪いのか、周囲に敵が多いのか理由はともかく、何も悪い事をしていなくても罪を負わされたり、或いは根拠のない疑いや噂を立てられてしまいます。

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