「拙速」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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拙速(せっそく)

ビジネスマンになって数年経つとプライドが邪魔をして、分からない言葉があってもスルーしてしまう事がよくあります。何となくぼやけた状態のまま使っていると、知識が浅はか・人間味が薄い人と思われてしまうことがあります。今回ご紹介するのは、拙速という言葉です。拙速の正しい使い方を知って、深みのある人間になっていきましょう。

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拙速の意味とは

拙速の正しい読み方は(せっそく)といいます。せっそくには内容の濃さよりも、とにかくスピードを重視させるというニュアンスが含まれています。そのため「拙速に」と指示を出されたら、時間をかけて丁寧な書類を作ることよりも、素早くスピーディに形あるものを生み出すことに尽力を尽くしていきましょう。
また拙速という言葉には、臨場感やスピード感はあるものの、中身はそれなり…といった否定的な意味で使われることもあります。評価として使う場合には、注意しておきたい言葉です。

拙速の由来

拙速というキーワードは、中国の孫子の言葉に由来しています。孫子の軍や兵隊に関して述べた有名な著書の中に「良い兵隊とはダラダラ時間をかけるのではなく、拙速に行動することが大切だ」という表現があります。
これを元に生み出された言葉が、巧遅は拙速にしかず…という言い伝えです。どんなに優秀なプランであっても時間をかけ過ぎることは、決して良くないという孫子の教えが込められています。この格言を短くまとめた言葉が拙速、中身よりも速さを大切にする現代にも通じる格言が込められています。

拙速の文章・例文

例文1.今回のプロジェクトは、拙速に進めてください
例文2.仕上がったデザイン画は、かなり拙速なものでした
例文3.あまり根を突き詰めず、拙速にまとめてください
例文4.拙速ではございますが、簡単な書類をまとめさせて頂きました
例文5.拙速な議長の提案に、野党から大ブーイングが起こりました
孫子の言葉から由来した拙速には、質より速さを問う意味合いがあります。そのため第三者に対して使う場合は、早いわりには今ひとつ…という否定的な意味合いで使われます。拙速な判断…と言われることのないよう気を付けておきましょう。

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拙速の会話例

  • ああ駄目だ。今年の新卒は駄目だな。タスクがやけに早くなくなると思ったらどの作業も拙速な感じだな

  • あら、そうだったんですか。終わったから次の仕事くださいってすごいやる気出してましたよ

  • うちは確実に丁寧にやることが絶対の会社なんだけどなぁ

  • 彼の次の仕事はその終わった作業の見直しと修正ですね

拙速を用いた会話の例になります。質より速さを重視する会社も多いのですが、この会社は質を何より大事にしているんですね。

拙速の類義語

拙速の似た意味をもつ言葉として、速断や性急などがあります。どれも中身はさておき、迅速に物事を運ぶという意味合いがあります。また拙速の反対の言葉としてよく使われるのが、巧遅という言葉です。巧遅は時間をかけてゆっくり思案するという意味があります。

拙速まとめ

ビジネスの場でもよく登場するのが、拙速という専門用語です。拙速には質よりも仕上がりの早さを表現してつかう言葉です。マイナスの表現として使われることも多いため、迂闊に使うのは差し控えておきましょう。できるビジネスマンとしては、中身と早さが伴った仕事を目指したいものです。

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