オフショア(Offshore)

「オフショア」とは「サーフィン用語から派生したビジネス用語で、海外・途上国・外国への業務委託・沖合での掘削事業など多様な意味の言葉」です。大企業などに勤めるサラリーマンが好んで使いそうなイメージを持つ言葉で、要するに海外に関する仕事全般を「オフショア」、反対に国内事業を「オンショア」と表現する傾向があります。この二つはどちらも元々はサーフィン用語なのですが、それが現在は波乗りだけでなくビジネス用語として定着しています。では、詳しい解説に入らせて頂きます。

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オフショアの意味とは

「オフショア」の意味は以下の通りとなります。
(1)ビジネス用語で海外全般を指すが、特にアフリカなどの新興国や発展途上国を指す事が多い。
(2)ビジネス用語で、国内業務や全事業を海外の子会社などに委託や移す事。
(3)直訳すると「沖合」となるので、それが転じて、建設・作業船・サーフィン・エンジニア・金融など様々な分野でも専門用語として用いられている。
「オフショア」は英語表記「Offshore」で、直訳すると「沖合」「海外」「岸を離れる」となります。一般的いはビジネス用語として「海外」として使われる事が多く、例えば仕事で「事業をオフショアする必要がある」となると、「(日本を離れて)事業を海外に移す必要がある」となります。また通常は業績が思わしくないので日本から移す訳で、先進国は物価が高くどうしても新興国・途上国とするケースが多いので、「オフショア」は海外でも新興国・途上国を指すと解釈されます。これが最も多い「オフショア」のケースですが、最近はさらに派生して様々な分野・業界でも使われます。例えば、海洋事業での「オフショア建設」は沖合で石油プラットフォームを建て掘削をしたり、「オフショア支援船」はその際に用いられる作業船です。「沖合」という意味もあるのでサーフィンでは岸から沖に吹く風を「オフショア」と呼び、コンディション良い風とされサーファーに歓迎されます。他にも、IT用語として人件費が安い海外のエンジニアを現地で雇うのは「オフショア開発」、金融用語の「オフショア」(オフショア市場)は租税環境の優遇国や優遇地域となり、要は国際的に問題となった従来の国々よりも金融規制を緩し税を減免する地域です。一部のサーフィンや掘削工事を抜かせば、基本的には自社なり自分達に有利に働くようにする策が「オフショア」で、これは日本だけでなく人件費高騰を抱える先進国全般が好んで使い、現在は主に大企業中心ですがいずれはそれ以外の企業も積極的になり、特にエンジニアに関してはアジアの優秀な人材の奪い合いとなる「オフショア開発」がさらに進むでしょう。

オフショアの由来

「オフショア」の由来などは残念ながら不明ですが、元々はサーフィンが発祥とされる言葉と言われています。その後、1960年代頃から多くなった先進国が途上国に生産拠点を設ける事を「オフショア生産」と呼び、それが現在の最も一般的な「オフショア」という形になっています。その後は「オフショア」という言葉が独り歩きをして様々な分野でも使われるようになります。

オフショアの文章・例文

例文1.外資系に勤める意識高い友人と会うと休日でもビジネス用語がいくつも飛び出し、最近はオフショアがお気に入りなのか何かと物事を結び付けて口から飛び出す。
例文2.温暖化防止や持続化可能な社会として、海外ではオフショア発電も本格的に力を入れるようだ。
例文3.国内投資はうまみが少ないので、これからはオフショア市場で積極的に取引して大儲けをすると弱小個人投資家ながら誓った。
例文4.我が社は今後さらにオフショアに力を入れるのは容易に予想できるが、そうなると国内では不要人材のリストラが始まると戦戦恐恐してしまう。
例文5.天気が良いとオフショアを全身で感じながらサーフィンがしたいと夢想してしまう。
ビジネス用語や投資にサーフィンで「オフショア」を使った例文です。

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オフショアの会話例

  • 質問者アイコン

    そう言えば、課長って来週から海外出張だよね。これで少しはサボれるな。

  • 回答者アイコン

    もう、すぐサボる事ばっかり考えて。それより、課長はオフショア開発の現地視察で行くんですよね。

  • 質問者アイコン

    確かそんな事を言っていたね。

  • 回答者アイコン

    って事は、いずれはうちからも一人ぐらいは責任者として海外転勤する人もいるんじゃないですか? いつも暇そうで仕事をサボっている人が候補者だと思うけど…。

職場の同僚男女が「オフショア開発」について会話をしています。

オフショアの類義語

「オフショア」の類義語には、「国外」「遠海」「沖方」「タックスヘイブン」「陸風」などの言葉が挙げられます。

オフショアの対義語

「オフショア」の対義語には、「オンショア」「ニアショア開発」「国内」「海風」などの言葉が挙げられます。

オフショアまとめ

「オフショア」は基本的には海外という意味で、そこからビジネス用語として様々な分野で幅広く使われています。事業の一部や全てを海外に移すのを「オフショアリング」、日本など先進国の立場からすると途上国は「オフショア」、沖合での掘削事業などは「オフショア建設」と実に多様で、これらを「オフショア」とする時もあれば「オフショア○○」と扱う時もあります。

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