「抜き足差し足」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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抜き足差し足(ぬきあしさしあし)

「抜き足差し足」とは「人に気付かれないように、静かにそっと歩く事」です。少しの足音でも周囲に気付かれる恐れがあるので、細心の注意を払って歩く際に「抜き足差し足」となります。忍者などが使う印象があるので子供が遊びで用いる言葉とも受け取れますが、現在は逆に大人の方が静かな様に関連させて使っているようです。それでは解説に入らせて頂きます。

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抜き足差し足の意味とは

「抜き足差し足」の意味は以下の通りとなります。
(1)足音がしないようにそっと歩く。
(2)人に気付かれないように気配を消して慎重に足音を立てずに歩く。
(3)「抜き足差し足忍び足」を略した形。
”抜き足”は「音を立てないように足をそっと抜き上げるように歩く」「足音を忍ばせ爪先立てて歩く」、”差し足”は「音を立てないように足を物に差し入れるように爪先から下ろすように歩く」「競馬で先行馬をゴール直前で抜き去る走り」、因みに”忍び足”は「人に気付かれないようにそっと歩く」となり、基本的にはどれも同じ意味合いで足音立てずに静かに歩くのが「抜き足差し足」です。どうしても幼い頃に見聞きして覚えたのであろう忍者や泥棒の印象が強く残る言葉ですが、一説によると将軍などの命令を受けた忍者が隠密行動をする際に敵に発見されないようにと編み出されたのが「抜き足差し足(忍び足)」だったそうです。また、これも俗説なので確証はありませんが、当時の忍者は屋根裏や屋根の上などを移動していたので、必然的にバレないようにと足音を立てずに移動するのはこのような歩き方しかなかったそうです。現在なら、母親にばれないように家を出て外に遊びに行く子供を「抜き足差し足」となりますが、漫画やドラマ世界ではないので現実で日常的に用いるとは言い難く、どこか昭的な前時代の表現というのが正しいようです。

抜き足差し足の由来

「抜き足差し足」の由来は残念ながら不明です。上述したように忍者の隠密行動の際の歩き方とする説が有力ですが、明治や大正時代の漫画や書物を発祥とする説もあり未だに謎のままです。

抜き足差し足の文章・例文

例文1.一人部屋にこもりテレビを観ていたら、突然愛犬が現れてびっくりしたが、きっと驚かそうと抜き足差し足でやってきたのだろう。
例文2.妻にバレると煩いので休日パチンコに行く時は抜き足差し足で家を出るが、帰宅では儲かってしまうと堂々と玄関を開けて有頂天で、負けるとイライラし機嫌が悪くなるので結局はバレてしまう。
例文3.課長の機嫌が悪いと部下たちは抜き足差し足で移動し、デスクでも無駄話もしないが、空気が読めない新人はいつも通り笑っているのでその度胸が羨ましい。
例文4.最近の車は高性能なので、まるで抜き足差し足のように静かで滑らかに走っていく。
例文5.抜き足差し足で子供に近寄り、背中からワッとびっくりさせて遊ぶのがマイブームだ。
職場や家庭などで「抜き足差し足」を使った例文となります。

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抜き足差し足の会話例

  • あれっ、後ろにいるのって覆面パトカーじゃない?

  • そんな事はないでしょう? だってクラウンとかが多くない? だからあの車は違うよ!

  • ほらー、やっぱり覆面だよ。スピード落としてって…、もう遅いよ。サイレン鳴らしているから停めないと。

  • マジで最悪。あんな抜き足差し足で、そっと気付かれないようにやってきて違反者を捕まえるのはズルくない。

車を運転していた女性がスピード違反で捕まるという内容です。

抜き足差し足の類義語

「抜き足差し足」の類義語には、「すり足」「足音を忍ばせて」「そっと」「匍匐前進」などの言葉が挙げられます。

抜き足差し足の対義語

「抜き足差し足」の対義語は、敢えて挙げるなら「足音を立てる」「物音を立てる」などの言葉が挙げられます。

抜き足差し足まとめ

「抜き足差し足」は”抜き足”と”差し足”はどちらも「静かに歩く」「そっと歩く」なので、そこから、人に気付かれないように音を立てずに静かに歩く事です。有名な「抜き足差し足忍び足」を省略した形とされ、”忍び足”から忍者を発祥とする言葉とも言われていますが、詳細が分かっていません。

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