「恫喝」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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恫喝(どうかつ)

「恫喝」とは、ヤクザ映画に付きものな迫力あるセリフが思い浮かびますよね。実際には、相手に対して脅す、怯えさせる行為なので、大声を出さなくても成立するようです。また、「恫喝」で金品を要求するのもよくあります。最近では、政治家が秘書に対して暴言を吐いたりする際にも「恫喝」という表現が用いられています。そんな「恫喝」について、調べてみました。

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恫喝の意味とは

「恫喝」の意味は以下の通りとなります。
(1)脅す、怯えさせる。
(2)他人をおどし恐怖を抱かせる。
「恫喝」はおどし行為全般で、された側が怖いと感じたら当て嵌まります。ですから、最近流行の”ハラスメント”に近い感覚があるのではないでしょうか? おどした側はそこまでの暴言、おどしをしていないと否定しても、受け取る側が恐怖を感じたら「恫喝」があったと解釈できます。最近は、豊田真由子議員が秘書に対し「ハゲ―」等と暴言を吐き、それが録音されていたのでメディアで公開され、恫喝辞職として話題になりました。他にも、恫喝訴訟(スラップ、スラップ訴訟、SLAPP訴訟)が話題となっていて、これは社会的に有利な立場の者が弱者を相手にして訴訟するもので、強い方が攻撃する事で社会的な立場を利用した恫喝ではないかと、問題視されています。その例として、NHKから国民を守る党のマツコ・デラックス訴訟、ユニクロ、ワタミなどが恫喝訴訟と取沙汰されています。よって、かつては「恫喝」というと、ヤクザや暴力団に属する人物が、一般人を脅し金品を奪うイメージでしたが、最近はこれらに加えて、権力者が弱者を黙らせるや不都合を隠す手段として、訴訟(裁判)を隠れ蓑にした恫喝行為も含まれている傾向です。

恫喝の由来

「恫喝」の由来は不明ですが、”恫”にはおどす、相手を大声でぎょっとさせる、”喝”には大声でしかる、大声でおどす等の意味があります。文献としては、江戸時代後期の歴史家・頼山陽の史書「日本外史」に「恫喝」を使った文言が残されています。

恫喝の文章・例文

例文1.居酒屋で飲んでいたら、隣に座っていた性質悪い連中に絡まれ、最後には恫喝され店員に助けてもらった。
例文2.最近は、恫喝訴訟が問題にもなっている。
例文3.戦前の軍事教育では、恫喝や体罰なども当たり前だったので、今はずいぶんマシになったものだ。
例文4.ブラック企業の営業は、恫喝や罵倒が日常化していた。
例文5.法律を作る側の政治家が、秘書に対して恫喝するなど以ての外だ。
「恫喝」は相手を罵倒する悪い言葉なので、その様な例文となります。

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恫喝の会話例

  • 最近、誰かから恫喝された事ってあります?

  • 私は女性だし、外でお酒も飲まないから誰かに絡まれる機会もないよ。

  • それがいいですよね。恫喝しそうな人が多そうな場所には近付かないのが、身を守る方法ですね。

  • でも、この前電車の中で中年男性が女性と口論していて、ひどい恫喝を繰り返していたよ。で、それを周囲の男性が誰も助けないの。都会らしいけど、その無関心も怖いよね。

「恫喝」について男女が会話をしています。

恫喝の類義語

「恫喝」の類義語には、「恐喝」「威嚇」などの言葉が挙げられます。

恫喝まとめ

「恫喝」は相手を脅す、脅して恐怖を抱かせる意味を持つ言葉です。イメージとしては、昔のやくざ映画などを想像してしまいますが、最近は政治家が秘書を恫喝したり、大企業が元社員を名誉棄損で逆に訴える恫喝訴訟などが注目を集めています。これらは、社会的に上の立場が弱者を訴え、力で抑え込もうとしているので、新しい形の「恫喝」ともなっています。

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