「恋女房」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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恋女房(こいにょうぼう)

「恋女房」とは「夫からみた恋愛の末に結婚した妻であり、結婚後も愛している事」です。夫が自ら進んで妻を「恋女房」と表現するのは、それほど幸せであり妻を愛しているアピールとなります。また、愛妻家の同僚や後輩を茶化す際に「恋女房もほどほどにな」といった形も多いです。本来は妻を愛するのは良い事ですしまったく恥じる必要はないのですが、日本は男尊女卑や亭主関白が根強く残っているので、どうしても妻を愛していると世間にアピールするのは負い目があるのです。そんな風土が生み出した世の妻を愛する男性陣の細やかな抵抗「恋女房」の解説となります。

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恋女房の意味とは

「恋女房」の意味は以下の通りとなります。
(1)愛し恋し合った末に結婚した妻。
(2)結婚後も深く愛し合っている妻への呼び名。
”恋”は「特定の人に強く惹かれる」「深く思いを寄せる」、”女房”は「結婚した妻」「女官の部屋」「貴族に仕える侍女」で、恋愛から結婚した妻や結婚後も愛している妻を「恋女房」となります。通常は夫であり男性の配偶者が妻本人や第三者に妻を紹介する際に使う言葉で、”女房”だけだと昨今の流れから一部で男女差別という声もありますが、「恋女房」にはそのような悪いイメージは持たれません。それどころか、今でも妻を愛していると肯定的に捉えられ仲睦まじい夫婦像を象徴する言葉といっても過言ではありません。ニュアンス的には学生時代など若い時から大恋愛の末に結婚をしたり、結婚後も若い時と変わらず妻を大事にしている感がありますが、場合によってはそんな愛妻家揶揄うように他者が用いるケースもあります。

恋女房の由来

「恋女房」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代発祥の町人文学「浮世草子」の「世間娘容気」(1717年)などに文言が記されています。

恋女房の文章・例文

例文1.結婚してからずっと恋女房として大切にしてきたのに、俺を裏切って近所の魚屋の旦那と駆け落ちをするとは、悔しくてもうマグロの刺身もアジフライも回転寿司ですら二人を連想し喉を通らなくなった。
例文2.アル中の妻と昔みたいに恋女房な関係に戻ろうと、自宅にあるワインや日本酒を全部処分したら、激高して家から追い出された。
例文3.本当はボロアパートに誰も待っていないのに、「恋女房が待っているので」と嘘を吐いて同僚からの飲み会を断るのがもう口癖になっている。
例文4.大恋愛の末に結婚をしたのでそのまま恋女房になると思ったが、結婚後の女の別人っぷりはホラー映画並みだと実感した。
例文5.筋トレに目覚めた妻は日に日にムキムキになり、呼応するように可愛げもなくなり、もう恋女房として接するのは難しく寝室も別になり会話も少なく、完全なる仮面夫婦になった。
現実的な「恋女房」を使った例文となります。

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恋女房の会話例

  • じゃあ、今日は先に上がらせてもらうよ。

  • もう少し残業をしないんですか? あっ、そうか〇〇さんは新婚だものね。恋女房が帰宅を待っているから、急いで帰りたいですよね。

  • 違うんだよ。昨日から妻の体調が悪くてね。それで心配だから、早く帰ろうと思ってね。

  • そうだったんですか。ごめんなさい。奥さんをお大事に。

職場での同僚男女の会話となります。

恋女房の類義語

「恋女房」の類義語には、「愛妻」「心妻」「妻君」「カミさん」などの言葉が挙げられます。

恋女房の対義語

「恋女房」の対義語はありませんが、”女房”の対義語は「亭主」「主人」「旦那」などの言葉が挙げられます。

恋女房まとめ

「恋女房」は恋愛の末に結婚をした妻に対する呼び方であり、結婚後も愛している際に使う言葉です。結婚生活が幸せで妻を愛している夫が周囲に見せ付けるように「恋女房」と発し、周囲は羨ましい気持ち半分に茶化す気持ちも半分といった所です。しかし、陰でそんな風に言われているなら妻としては大変幸せな事ではないでしょうか。

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