「寄留」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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寄留(きりゅう)

「寄留」とは「学生や兵士などが事情によって本籍外で一定期間以上を暮らす事で、近代日本における仮住まい・居留を指す表現」です。今では日常生活において「寄留」という言葉を聞く事はまずありませんが、それでも歴史的なドラマや小説などでは時折見掛ける事もありますよね。要するに学生の下宿や知人宅などで仮生活を送るのが「寄留」で、正式な家や住まいはあるが事情によって暫定的に暮らしているのです。

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寄留の意味とは

「寄留」の意味は以下の通りとなります。
(1)一時的に本居を離れて知人宅など他所に住む事。
(2)本籍外の地で一定期間以上を暮らす事。
(3)仮住まい。寓宿。仮寓。
「寄留」は一時的に他の土地に住んだり友人知人や他人の家で生活を送る事で、要するに自分の家を離れてどこか別の場所で暮らし始める事です。日本の旧法令「寄留法1条」では、90日以上本籍外の一定住所や居所を持つ事とされますが、現在は昭26年に住民登録法の制定がされたのを受けて廃止されました。下宿や滞在の方が馴染み深い言葉ですが、かつての近代日本ではアジア進出を図る日本軍の兵士から下宿する学生や転勤の会社員などにも使われる当たり前の言葉でした。

寄留の由来

「寄留」を定めた旧法令「寄留法1条」は明治4年の「太政官布告」などで制定され、当初の目的は日本本土や樺太で生活を送る国民の所在を明らかにする事だったが、戦後の昭26年に住民登録法が制定され役目を終えました。

寄留の文章・例文

例文1.祖父は戦前戦後の混乱期に学校生活の為に親元を離れて寄留するしか選択肢がなかったそうだ。
例文2.沖縄ではかつて寄留商人と呼ばれる他府県からやってきた商人軍団が勢力を誇っていた。
例文3.昔の漫画を読んでいると、自分の気持ちまで寄留者のようになって旅をしている感覚に陥る。
例文4.自宅アパートには借金取りが押し寄せるので、暫くは寄留先で身を隠すしかない。
例文5.近代日本では寄留統計をまとめるのも政府や役人の大切な仕事であった。
「寄留」を使った例文となります。

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寄留の会話例

  • 明治や昭和の頃って、遠方の友人に会いに行った時に宿泊先はどうしてたんだろうね? 今みたいにホテルも多くなく安い漫画喫茶なども無かったでしょう。

  • それは多分、その友人宅に泊まっていたんじゃない?

  • 友人の家族が居ても? それは大変だし、迷惑な存在だな。

  • でも当時はそんなにおかしくなかったと思うけど。だって、知人宅に寄留するって表現が昔の小説などで見掛けるよね。

昔の人は遠方に出掛けたら宿泊先はどうしていたのか、という会話を繰り広げています。

寄留の類義語

「寄留」の類義語には、「寄宿」「下宿」「居候」「寄食」「食客」「ホームステイ」「住み込み」などの言葉が挙げられます。

寄留の対義語

「寄留」の対義語には、「通い」「通い勤め」「主人」「主君」などの言葉が挙げられます。

寄留まとめ

「寄留」は日本の旧法令で使用されていた言葉で現在は一般的には使用されておらず、意味としては本籍地(本拠)から離れて一時的に他の場所や知人宅などで暮らす事です。学生の下宿、社会人の転勤、兵士が招集され別の地で活動するなども「寄留」となりました。

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