「場数を踏む」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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場数を踏む(ばかずをふむ)

「場数を踏む」とは「経験を積むや多くの経験という意味」です。何事も経験が大事で、どんなに苦手な事でも回数をこなせばある程度には上達するものです。しかし、経験よりも素質や才能の方が重要であったり、また何度経験しても本質を掴めない場合もあります。ですから、身も蓋も無い言い方なら人によりけりである「場数を踏む」の解説となります。

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場数を踏むの意味とは

「場数を踏む」の意味は以下の通りとなります。
(1)経験を積む。多くの経験から慣れる。
(2)実地に経験する回数を重ねる。多くの経験から成長する。
(3)成否はさておき何回もひたすら数をこなす事。
”場数”は「経験した数」「多くの経験」、”踏む”は「足で体重をかける」「その場に身を置く」「経験する」「やり方に従う」「借金を返さない」などで、経験を繰り返して強調したのが「場数を踏む」です。したがって、何度も経験をするや経験する事で成長をするといった意味合いになります。誤解しやすいのは、経験をしたから成功をする訳ではなく、飽く迄も「経験からの慣れ」と解釈するのが肝となる言葉です。誰もが「場数を踏む」から成功すればこんなに楽な事はなく、厳しい言い方なら「場数を踏んでも」ダメなものはダメであり、失敗をする人は必ずいるのです。使い方としては、最初の一歩を踏み出す際の常套句として「場数を踏むべき」としたり、或いは反省として「もっと場数を踏む必要がある」といった形があります。

場数を踏むの由来

「場数を踏む」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代中期の小説集「洒落本」の「魂胆惣勘定」(1754年)などに文言が記されています。

場数を踏むの文章・例文

例文1.会議などで人前で話すのが緊張をするのは、学生時代からそんな場面を極力避けてきたのが今になって仇となって出ているので、若い時に場数を踏むのは大事だと悟った。
例文2.女性と付き合うのは場数を踏むのが大事だと、インチキ臭い恋愛アドバイザーが自信満々に語るが、これほど滑稽な事はなく呆れてしまう。
例文3.場数を踏むよりも妄想で頭をパンクさせ倒れている者の方が、世界を劇的に変えてくれそうな気がする。
例文4.10年前の商材ビジネスマンが今や若い世代の期待を集める一流インフルエンサーで、当人もいい気になって異業種に進出しては出来る感をアピールするが、その無駄に場数を踏むほど水面下で内偵が激しくなるのを知らずに、今日もタレント気取りで子供騙しな動画をアップして己の首を絞めている。
例文5.スマホの買い替えが人生の一大イベントで、その度に場数を踏みレベルアップと錯覚しているようだが、巨大企業から頭ごなしにここまで搾取されても陳腐なアプリを与えられれば野良犬よりも尻尾を振って喜ぶ数千万の姿は薬中末期よりも酷く重症だ。
多くの経験として「場数を踏む」を使った例文です。

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場数を踏むの会話例

  • 俺って、やっぱりモテないわー。

  • 学生時代は王子様って呼ばれていたんでしょう? そんな渾名は普通付かないわよ。モテモテじゃないの?

  • 確かに王子って呼ばれたけど、それは、夢の島の王子様だよ。

  • 夢の島って、ゴミの埋め立て地だよね。結構な皮肉ね…。あなたも苦労の場数を踏んできたのね。

モテたいとぼやく男性と知人女性の会話です。

場数を踏むの類義語

「場数を踏む」の類義語には、「経験」「体験」「遍歴」「苦杯」などの言葉が挙げられます。

場数を踏むの対義語

「場数を踏む」の対義語には、「思弁」「知識」「知見」「想像」などの言葉が挙げられます。

場数を踏むまとめ

「場数を踏む」は経験を積む事であり、また経験から次第に慣れる事です。人間関係や仕事などでとかく使われがちな言葉ですが、経験を積んだからと上達を意味する訳ではなく、飽く迄も慣れがポイントとなる言葉です。

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