「卑屈」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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卑屈(ひくつ)

「卑屈」とは「品性が卑劣、意気地がなく下劣、いじけたり媚びへつらう事」です。意外にも様々な意味が含まれていると思いませんか?多くの人は、コンプレックスを抱えてネガティブな思考や対応を「卑屈」だと思っていたでしょうが、実は下劣な行為なども含まれていたのです。そう言われると、学校や職場などで嫌な事があると、自分より弱そうな弟や母親、或いは物に当たる行為も「卑屈」による反動だと理解できます。思い当たる人は反省するべき「卑屈」についての解説となります。

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卑屈の意味とは

「卑屈」の意味は以下の通りとなります。
(1)気力がなく品性が卑劣。
(2)意気地がなく行為が下劣。
(3)自らを卑しめて、相手に屈服したり妥協したり、またへつらう事。
(4)いじけて卑しめる。
品性が卑劣、行為が下劣となるので、酷い事を平気で行えるのがまず最初の「卑屈」となります。信頼されている相手を裏切る、弱い者をさらに貶めるなどが思い浮かびますが、同時に気力がないや意気地がないので、本当に怖い相手などには立ち向かえないですし、逆らえない感はあります。さらに、卑しめて屈服や妥協、そしてへつらうとあるので、自分に自信がなく、権力者など立場上の者には従い、その不満がさらに弱い者への汚い行為と悪循環の様な流れが出来上がっています。その一方、一般的には「卑屈」は、外見が悪い・性格が悪い・元気がない・家柄が悪い・貧相等々のコンプレックス的なものを抱えていたり、或いは単純に小心者や優柔不断からくる弱い心の表れでもあります。端的に言うなら、自分に自信がないので、それが「どうせ何をやってもダメなんだ!」といじける要因になるのです。これがさらに発展すると、積もり積もって先ほどの卑劣や下劣な行為に繋がる恐れもあるのでしょう。使い方としては、「卑屈な笑い」「卑屈になる」「卑屈な口調」といった風になります。

卑屈の由来

「卑屈」の由来は、残念ながら正確には判明していません。”卑”は「身分が低い」「下品」「謙る」、”屈”は「屈む」「折れ曲がる」「負けて従う」で、それを合わせたのが「卑屈」ですが、それ以上の発祥などの経緯は分かっていません。文献としては、明治時代の政治学者・加藤弘之の「国体新論」(1874年)などに文言が記されています。

卑屈の文章・例文

例文1.大学を中退して人生設計が大きく狂ってからは、家族や友人と会話をしても卑屈な思いが常に脳裏を駆け巡り、これまでの様に接する事が出来なくなった。
例文2.愛する彼女がこれまで何人とも浮気をしていたと告げられ、それからは自分自身を呪い人生に対して卑屈になってしまった。
例文3.両親や親せき一同が医者ばかりで、当然息子である私にも跡を継ぐよう期待をかけられたが、それを投げ捨て売れないジャズミュージシャンで細々と暮らしているので、偶に帰省して家族と顔を合わせると卑屈になるしかない。
例文4.子供が小さい時に離婚をしたので、父親が居ないで育って卑屈にならないかどうしても心配をしてしまう。
例文5.クラスで一番成績が悪くおまけに運動神経も最悪、当然女性からも人気はないのに、なぜか卑屈にならないのは父親が地元では有名な代議士で、クラスメイトの父親が逆らう事が出来ない現実があるからだ。

典型的な「卑屈」を使ったものから、少々捻くれて使った例文となっています。

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卑屈の会話例

  • やっぱり出ていくのか…?

  • ごめんね。あなたと生活するのに、疲れちゃった!

  • 仕方がないよ。俺は薄給なサラリーマンで、家柄も極平凡。それにひきかえ君は…。

  • そういう卑屈な所が嫌だったの。いいじゃない、別に給料が安くても。私の家から毎月30万円援助してもらえれば、あなたが夢みた外車を痛車にカスタムして豪遊できるのに、男の小さなプライドに拘って。

お金持ちの彼女と同棲していたオタク男子が「卑屈」になったという内容です。

卑屈の類義語

「卑屈」の類義語には、「卑下」「謙遜」「遠慮」「コンプレックス」などの言葉が挙げられます。

卑屈まとめ

「卑屈」はいじけて自分を卑しめる事で、さらに卑劣や下劣という意味も含まれます。コンプレックスの反動での自己防衛とも取れますが、弱い相手を攻撃したりズルい事に及ぶなども典型的な「卑屈な行為」です。また、強い者などには逆らえず媚びへつらうのも、典型的な卑屈な態度です。

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