「前人未到」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

前人未到(ぜんじんみとう)

「前人未到」と聞いて真っ先に思い出すのは、エベレスト登頂ではありませんか? 他にも人類が未だに足を踏み入れた事がない未開の地に、初めて成功すると必ず「前人未到」という言葉が新聞各紙やニュースなどで躍り出るものです。それ以外でも、スポーツや学者などに対しても使われますよね。では、そんな快挙の際に必ずセットで登場する「前人未踏」という四文字熟語の解説となります。

[adstext]
[ads]

前人未到の意味とは

「前人未到」の意味は以下の通りとなります。
(1)過去に誰も到達していない地点や場所など。
(2)スポーツなどで圧倒的な大記録。
(3)今まで誰も成し遂げなかった、素晴らしい功績など。
「前人未踏」は文字通り、過去の人々を意味する”前人”、誰も踏み入れていない”未到”を合わせて、過去に遡っても誰も到達していない地点や記録、業績などを意味する言葉です。しかし、実際にはその未開の地に到着したり、スポーツで新記録を出した際に、「前人未踏の~に成功しました」と使われるのが一般的です。過去の記録などを掘り下げて称えるよりも、現在の新記録達成を喜ぶ際の表現として、これほど的確な言葉はないですよね。また、同音同義語で「前人未踏」とする場合もあります。

前人未到の由来

「前人未到」の由来は、残念ながら不明です。”前人”は昔の人、古人などの意味があり、古くからの文献としては、イギリス人の作家兼医者のサミュエル・スマイルズが1858年に出版した「自助論」を文学博士・中村正直が翻訳し、そこには「前人の未だ至らざる地を~」という一文が含まれています。
”未到”は、誰も到達や達成していないという意味で、こちらも文献としては、鎌倉時代の禅僧・道元による仏教思想書「正法眼蔵」に、「~未到と解会せず」という一文が残されています。

前人未到の文章・例文

例文1.メジャーリーグで活躍する日本人が出ると、ひと昔前は前人未到と称されたが、今ではそこまで驚きがなくなっている。
例文2.大坂なおみ選手が、日本人としては前人未到の世界ランキング1位に君臨している。
例文3.中国の習近平総書記が、科学技術は前人未到を歩まねばならないと発言。
例文4.前人未到の山はエベレストなイメージがあるが、実際には世界各地にいくつも点在する。
例文5.アメリカの月面着陸であるアポロ計画こそ、前人未到の称号に最も相応しい。
「前人未到」を使うのに相応しい例文パターンとなります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

前人未到の会話例

  • 昨日、遂に自分史上で前人未踏の大記録を達成したよ!

  • いったい、何をしたの?

  • カラオケの採点で100点を達成しました!

  • 凄い。そう言えば昔から歌が上手かったもんねー

「前人未到」を使った割にはスケール小さい会話ですが、実際に普通の人が使うとしたらこの程度になるものです。

前人未到の類義語

「前人未到」の類義語には、「人跡未踏」「先人未到」などの言葉が挙げられます。

前人未到まとめ

「前人未到」は、過去に誰も到達していない、破られていないスポーツの大記録などを称える際に使う言葉です。しかし実際には、新記録達成や未開の地の来訪成功など偉業を祝福する言葉として使われます。

最新の記事はこちらから