「利害」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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利害(りがい)

「利害」とは「自分の得となる”利益”と損する”損害”の2つを合わせた言葉」です。何事も良い面と悪い面があるので、全ては利害関係で成り立っているのがこの世の中ですが、だからといってあからさまなものは下品ですし良くないですよね。政治家や教師などには品行方正が求められるのもその為です。

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利害の意味とは

「利害」の意味は以下の通りとなります。
 (1)利益と損害。有利な事と不利な事。得する事と損する事。
 (2)得や益になる事とそれらを失う事。
”利”は「利益」「儲け」「有利」「勝ち目」、”害”は「損害」「悪い結果や影響を及ぼす物事」で、利益と損害という相反する意味を持つ2つの言葉を合わせたのが「利害」です。本来はライバル関係にも関わらず両者の思惑が一致して手を組んだり、双方が共にメリットがある場合などに「利害関係を結ぶ」「両者の利害が一致する」といった使われ方がされます。ですから、どこか打算的であったり効率さのみを追求していると受け取られる恐れがあります。また、デメリットを承知しながらもそれよりメリットの方が大きいと判断した上で「利害関係の一致」であり、逆に言えばデメリットの方が大きいと判断すれば「利害関係の不一致」で関係性は破綻を迎えます。よって企業同士などならあまり深く考えずに使っても問題ありませんが、友人や男女間など人間関係なら「利害」をあからさまにして良い関係を築くのは難しいところがあります。一方、政治家など権力者や役人の場合は何かと使われる言葉であり、政党や派閥や団体などは「利害関係」のみで所属し仲間と意見を合わせていると言っても過言ではなく、公務員は企業など「利害関係者」との付き合いが倫理的に制限されています。

利害の由来

「利害」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代末期の古辞書「色葉字類抄」などに文言が記されています。

利害の文章・例文

例文1.アメリカとロシアは表向きは敵対しているが、ウクライナ侵攻で米軍兵器は在庫処分できロシアも世界に危険国というアピールをして、何だかんだありながらも結局は利害関係が一致しているようだ。
例文2.保守党と某宗教団体がまた選挙後の利害調整で揉めていたようだが、大物大臣の鶴の一声で全てが解決した。
例文3.夫婦の大半は利害の一致から妥協して生活を続けているに過ぎない。
例文4.利害を追求した結果、もう人と会話をするのが面倒になった。
例文5.あいつは利害だけで行動する男だが、その分、仕事は出来るそうだ。
「利害」を使った例文となります。

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利害の会話例

  • いやー、流石に利害関係はないでしょう? 人としてのモラルがあるから。

  • そんな事はないって。絶対に利害が一致しているからだって。

  • そうなのかな? うーん、俺には分からないな。

  • だって冷静に見ても、製薬会社と大学病院は癒着しているようなものよ。だから病気じゃなくても薬・クスリ・くすりと飲み薬を増やして、双方が潤う。それで体調が悪くなればまた病院で薬を処方されるっていう最高の循環よ。

病院と製薬会社の関係についての会話です。

利害の類義語

「利害」の類義語には「得失」「損得」「損益」「一利一害」「一得一失」「利害得失」「メリットデメリット」などの言葉が挙げられます。

利害の対義語

「利害」の対義語はありません。そもそも「利益」と「損害」が対義語となっています。

利害まとめ

得する事と損する事がセットになっている利益と損害を合わせて「利害」となります。単なる「利害」とするよりも「利害関係」や「利害の一致」や「利害得失」といった形で使われる事が多く、要するに「メリットデメリット」が「利害」です。

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