「凌雲の志」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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凌雲の志(りょううんのこころざし)

凌雲の志とは「世俗を超越する気概や心意気で、立身出世の喩え」です。例えるなら、なり上がりや出世・成功願望といった熱い気持ちの事で、世の中の常識を超越する程にとても高いのです。それだけ気持ちが強い人で、だからこそ成功を手にしたいのでしょう。そんな目標に向かって猛進する「凌雲の志」の解説となります。

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凌雲の志の意味とは

「凌雲の志」の意味は以下の通りとなります。
(1)俗世間を超越した高い志。
(2)雲の上の高みを上ろうとする気概や心意気で、立身出世を目指す喩え。
(3)「凌雲之志」とも書き同義。
”凌雲”は「雲よりも高い」「俗世を超越」、”志”は「心の動き」「行動の目標」「高尚な精神」で、この世を超越するほどの気概や志となり、よって高い出世や成功願望を表した言葉が「凌雲の志」です。現代で例えるなら、努力を重ねて社会的地位を得て人々から認められたい強い願望といったところです。ですから、必死になって勉強をして難関校の合格を目指す。或いは営業成績トップになって同期で一番早く出世するなどが「凌雲の志」で、地位や名誉に金といった成功の象徴を手にしたい表れとなっています。最近ならではの言葉である、やる気がない・ほどほど・適度・ぬるま湯・怠けなどとは真逆ともなります。

凌雲の志の由来

「凌雲の志」の由来は中国後漢時代の歴史書「漢書」の揚雄伝、又は中国後漢時代の歴史書「後漢書」の馮衍伝となります。

凌雲の志の文章・例文

例文1.子供の頃は生活が大変貧しく、いつか偉くなると凌雲の志を胸に刻み大人になったが、結局は闇金で電話番の仕事をして日々の生活をするのが精一杯でだんだんと心が折れそうで辛くなる。
例文2.凌雲の志を胸に人一倍頑張ったので、配属されたスーパーを再建させ地域ナンバーワンの売上店にさせる事ができた。
例文3.成功した一流のスポーツ選手は凌雲の志を幼少期から持ち合わせていたが、酒好きで堕落した私はそんなエリートや強い人の気持ちが一ミリも理解できず、どんなに五輪が開催されようがニュースで大絶賛されても無関心でまったく興味がない。
例文4.総理や大臣に選出されると最初は謙虚な気持ちで会見に答えるが、段々と腹黒い本性を表し、汚れきった凌雲の志を持つ仲間の為だけに国を動かすマシーンへと成り下がる。
例文5.一人で山に籠り、仙人のような外見の陶器を作る名人はきっと強靭な凌雲の志を持ち合わせ世間からも喝采を浴びるが、近所で見掛ける仙人のような出で立ちの男は無害でも変質者扱いをされて何とも世知辛い
様々な状況での「凌雲の志」を使った例文です。

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凌雲の志の会話例

  • そう言えば、○○さんのSNS見ている?

  • 最近は見ていないけど、どうして?

  • それが凄いんだよ。この国の問題点を毎日指摘して、その熱量はもう活動家だね。真面目で一生懸命なのは分かるけど、あそこまで凌雲の志で意見を言われるとちょっと引いちゃうな。

  • いいじゃないの。それだけ不正や腐敗が許せなくて憂いているんでしょう。私だけでも、いいねをしてあげないとね。

社会をより良くしようと頑張る知人女性について、夫婦が会話をしています。

凌雲の志の類義語

「凌雲の志」の類義語には、「鴻鵠の志」「風雲の志」「青雲の志」などの言葉が挙げられます。

凌雲の志の対義語

「凌雲の志」の対義語は厳密にはありませんが、「一暴十寒」「酔生夢死」などが反対の意味合いを含んでいます。

凌雲の志まとめ

「凌雲の志」は、世俗を超越した高い志や立身出世を目指す気概や心意気を持つ事です。人の上に立ち出世をしたり偉くなって周囲を見返すという感じで、要するに成功をする大きな目標とも言えます。現在の若者では少なくなっている野心家的な熱い気持ちとも受け取れるのが「凌雲の志」です。

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