「冠水」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

冠水(かんすい)

「冠水」とは「豪雨による水害の一つで、農地や道路などが雨水や川から溢れ出た水で覆われてしまう事」です。ニュース映像で自衛隊が救命ボートで自宅に取り残された人々を救出に向かいますが、あれが典型的な「冠水被害」によるものです。最近は異常気象による豪雨被害が常態化しているので、「冠水」もこれまでのレベルを超えていて、道路や自宅が100センチ以上の水位となるのも珍しくありません。ですからボートによる救出が行われているのです。それでは「冠水」の解説を始めさせて頂きます。

[adstext]
[ads]

冠水の意味とは

「冠水」の意味は以下の通りとなります。
(1)大雨によって洪水や河川の氾濫で田畑や道路などが広範囲に渡り水を被る事。
(2)水害の一つで、ゲリラ豪雨などの影響で農地や道路が水に浸かるので、作物や車などが水没する可能性がある。
「冠水」は近年多くなっている水害の一つで、ゲリラ豪雨や大雨などによって起こる現象です。具体的には、ゲリラ豪雨などが続くと河川の水位が上昇するのである限界を超えると洪水や氾濫し、すると周辺の農地や道路などが広範囲に渡り水に浸かってしまいます。このような状況が「冠水」で、例えば高架橋の下などを走るアンダーパスは周囲よりも低くなっているので水捌けが悪く、「冠水」しやすい場所となっています。大雨時に「アンダーパス」を車で走ると、途中で「冠水」して車が走行不能になり最悪なケースだと車外に出るのも難しくなります。それぐらい大変危険な状況に陥るのが現代の「冠水」なのです。因みに類似となる「浸水」も発生状況は同じですが、建物や住宅に水が入ってくる事態を指していて、床上浸水や床下浸水と呼ばれます。ですから、住宅とその前の道路が水害に遭った場合は、厳密には「住宅が浸水し道路は冠水している」と表現します。車に水が入ってくるのは「冠水・浸水」と表現する事が多く、アンダーパスなどを走っている場合なら「冠水」、それ以外の住宅などに停めていた場合は「浸水」と分けて、また合わせて「水没」と明記するケースもあります。

冠水の由来

「冠水」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては気象予報で活躍した高橋浩一郎の著書「日本の気象」(1956年)などに文言が記されています。

冠水の文章・例文

例文1.集中豪雨による冠水被害が発生した現場からの中継で、リポーターが声を荒げながら状況を説明している。
例文2.豪雨が起こると30分も掛からないで道路が冠水する可能性もあるので、悪天候と分かっている時は不要不急の外出は控えるのが無難だ。
例文3.盆地は水が集まりやすく冠水などの水害が残念ながら起こりやすい。
例文4.90年代はそんなに冠水被害が起こっていないが、現在は全国各地でいつ発生してもまったくおかしくないそれこそ危機的な状況が続いている。
例文5.駅前の大通りや幹線道路で冠水になると、それこそ交通網が分断されてとんでもない混乱が生じてしまう。
道路などが水に被る「冠水」についての例文です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

冠水の会話例

  • 引っ越しなんだけど、やっぱりもう一度きちんと物件を選び直さない?

  • そうね。実は私も同じことを思っていたよ。

  • 家賃や間取りで気に入った所を選ぶんじゃなくて、水害に強い街や冠水リスクが低い道路に面したマンションにしないとね。

  • それと震災対策も万全なところね。

引っ越しを考えていた夫婦が、自然災害に強い物件に再考するという内容です。

冠水の類義語

「冠水」の類義語には、「冠水路」「洪水」「水没」「鉄砲水」「水害」などの言葉が挙げられます。

冠水の対義語

「冠水」の対義語には、「退水」「水が引く」「排水」「水位が下がる」などの言葉が挙げられます。

冠水まとめ

「冠水」は集中豪雨などの大雨によって河川などが氾濫し、農地や住宅地や道路などが水に浸かる状況です。立体交差点などの周辺よりも下がっている道路のアンダーパスは豪雨で「冠水」になりやすく、もし気付かずに車を走らせると立往生や水没をする恐れがあります。また、盆地や海面よりも低い土地も「冠水」になりやすく、注意が必要です。

最新の記事はこちらから