「不料簡」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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不料簡(ふりょうけん)

「不料簡」とは「考え方や心構えが良くない事」です。”料簡”は「考え」という意味合いなので、それを否定して悪い考えともなり、日常生活でも何かと使われる言葉となっています。理由として少々堅苦しく丁寧な物言いなので、立場上の者がきちんと説明をするのに便利な側面があるからです。そんな「不料簡」についての解説となります。

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不料簡の意味とは

「不料簡」の意味は以下の通りとなります。
(1)考え方や心構えがよくない事。
(2)思い違いや誤解をしている事。
(3)道理や人の道に外れた考え。
(4)「不了見」とも書き同義。
”不”は「~しない等の否定語」「良くない」「悪い」、”料簡”は「考え」「思慮」「分別」「考えを巡らす」で、考え方を否定して「よくない考え」「悪い考え」といった意味合いとなるのが「不料簡」です。より分かりやすく例えるなら、マナーが悪い・常識がない・真面目ではない・いい加減・ふざけているといった感があり、一見すると丁寧な物言いだが強くその態度を否定していると感じられます。また、分別わかる大人が用いる言葉でもあるので、両親や上司や教師などが部下や子供に節度を持って注意する際にも使われる傾向があります。実際の使い方は「不料簡に」「不料簡だ」「不料簡を起こす」といった形です。

不料簡の由来

「不料簡」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代に流行した文芸「浮世草子」の「けいせい伝受紙子」(1710年)などに文言が記されています。

不料簡の文章・例文

例文1.東京五輪の関係者は不料簡な人々が大挙したとしか思えないほど、見事に問題ある人ばかり役職を与えられたと呆れかえる。
例文2.子供の頃は不料簡を起こすと両親から躾されたので、今では真っ当な人間になれたと自負している。
例文3.80年代は生徒も教師も不料簡に汚染され、現在では信じられない悪行が横行していた。
例文4.犬を飼い始めると心が洗われ、不料簡だった過去を悔やむようになった。
例文5.一人ひとりの自己中心的な考えが極限まで達すると、その代表である巨悪の政治家が誕生し不料簡ばかりを働き金儲けや自己保身に走る。
悪い考えや悪い事として「不料簡」を使った例文です。

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不料簡の会話例

  • 会社を辞めようと思っているんだけど…。

  • 待ってよ。今の上司に抜擢されたお陰で、あなたが会社で評価されるようになったんでしょう? それなのに辞めるってちょっと不義理だし、不料簡じゃない?

  • やっぱり不料簡だと思うよな。でも、先輩だった〇○さんから一緒にやろうって誘われているんだよ。

  • その気持ちも分かるけど、今は我慢してよ。この時代は安定が一番よ。

転職するか否かについて夫婦が会話を繰り広げます。

不料簡の類義語

「不料簡」の類義語には、「不所存」「不徳義」「不正」「不当」などの言葉が挙げられます。

不料簡の対義語

「不料簡」の対義語には、「公正」「正当」「公明」「適切」「徳義」などの言葉が挙げられます。

不料簡まとめ

「不料簡」は考え方や心構えが良くない事で、要するに悪い考えを持っていたり、そんな思いを巡らす事です。したがって、そんな考えに対して正論で否定する際などに「不料簡」が使われます。また、思い違いや判断誤り、道徳に反するという意味合いがある言葉となっています。

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