「下衆の勘繰り」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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下衆の勘繰り(げすのかんぐり)

少し前に”下衆”という言葉がブームとなりましたよね。「ゲスの極み乙女」というバンドが人気となり、お笑いコンビ・ハマカーンの決め台詞も「下衆の極み」でした。”下衆”には、性格が極めて悪いや嫌らしいという意味があるので、それが当時の時代背景に合っていたのでしょう。そんな言葉とも繋がり深い「下衆の勘繰り」について調べてみました。

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下衆の勘繰りの意味とは

「下衆の勘繰り」の意味は以下の通りとなります。
(1)下劣な者、心の卑しい者ほど気をまわして邪推する。
(2)性格が悪い嫌らしい人は、僻みっぽく余計な邪心を巡らせる。
(3)「下種の勘繰り」「下司の勘繰り」とも書き同義。
”下衆”は「下劣(な者)」「卑しい」「身分が低い」、”勘繰り”は「気をまわして悪い意味で考える」「邪推」となり、要するに、性格悪い者が余計な事をしてきたり悪意から疑ってくる事です。素直に取れば良い事でも、下衆な人は疑ってかかるので、結局は悪いと推量するのです。それが僻みや妬みによるものが大きいので、そんな人は”下衆”という扱いになります。よって、「下衆の勘繰り」とは悪口や陰口めいた言葉でもあり、言われた当人は面白くないどころか腹立たしく感じます。「下衆の勘繰り」は相手を見下すからこそ言え、迂闊に使うのはあまりよろしくないです。

下衆の勘繰りの由来

「下衆の勘繰り」の由来は、残念ながら正確には不明です。諸説が入り乱れ、明確になっていません。”下衆”に関しては、身分が高い者「上衆」の反対として使われる様になったと言われています。身分が高い者は上品で尊いので、そこから”下衆”は下品で卑しくなりました。文献としては、文芸評論家・山本健吉の「挨拶ということ」(1953年)に文言が記されています。

下衆の勘繰りの文章・例文

例文1.友人はアイドルの噂話があまりにも大好きなので、「下衆の勘繰りにならないよう程度で程々に」と助言した。
例文2.芸能レポーターは不倫や浮気で執拗に芸能人を追いかけ、いくら仕事とはいえ下衆の勘繰りが酷過ぎる気がする。
例文3.いくら上司といえども部下のプライベートにまで執拗に詮索をするのは、下衆の勘繰りではないのか。
例文4.警官の職務質問は、下衆の勘繰りな感じで接する方が事件を未然に防げるのは間違いない。
例文5.これだけネット上で誹謗中傷が溢れれば、善人でも下衆の勘繰りな性格になるのは致し方ないかも知れない。

「下衆の勘繰り」を友人や警官などに用いた例文となります。

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下衆の勘繰りの会話例

  • 芸能人がプライベートを公開するのって増えてない?

  • そんな番組が多いかもね。それに、YouTubeもあるしね。

  • そうそう。そこで、こんな部屋に住んでます。車はこれですって感じで私生活を売りにして、それでまたお金を稼ぐ。何かズルい気がするんだよなー。

  • 下衆の勘繰りかも知れないけど、芸能人は勝ち組で私達は負け組だから、勝ち組からプライベートという餌を蒔かれてそれに尻尾を振っている負け組という構造がねー。でも、負け組が応援しているからあの人達も儲けていられるのにね。

若い男女が、勝ち組である芸能人について嫉妬と批判めいた会話をしています。

下衆の勘繰りの類義語

「下衆の勘繰り」の類義語には、「杞憂」「見做す」「憶測」「当て推量」などの言葉が挙げられます。

下衆の勘繰りまとめ

「下衆の勘繰り」とは卑しい者が邪推する事で、妬みからなのか人に対して悪い方に考えたり推し量ります。された方は面白くないので当人を見下す様であり、要は、僻みに対する回答が「下衆の勘繰り」とも言えます。

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