「リコール」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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リコール(recall)

「リコール」は一般的な製品全体がリコール対象となりますが、何と言っても「自動車リコール」が最も有名であり、頻繁に目にして聞く機会も多いものです。それは、家電などがリコール対象となっても、命の危険が迫るとは言い難いですが、自動車の場合は一歩間違えれば交通事故で即死となる恐れが高いからです。だから、自動車メーカーは少しの不具合でも速やかに「リコール」を申し出るのです。しかし、もう一つの「リコール」があるのを知っていますか? 時折、ワイドショーなどで問題議員に対して解職する策として、「リコール」が必要と討論しているのを聞いた記憶がないですか? この二つが一般的な「リコール」となるので、その解説をさせて頂きます。

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リコールの意味とは

「リコール」の意味は以下の通りとなります。
 (1)市場に投入(販売)された製品を回収・修理する事。
 (2)自動車やバイクの設計や製造で不具合や欠陥が露呈し、該当の部品などを無料で交換や修理する制度。
 (3)県知事や首長、地方議会議員に対して任期途中で解職請求する制度。また、地方議会の解散も請求できる。
 (4)販売食品にアレルギー表示なし、異物混入などが原因で食品回収する事。
最も一般的なのは、自動車(バイク含む)に対する「リコール」です。自動車の場合は、日常の移動手段としてだけなく、一歩間違うと大惨事になるので「リコール」の中でも、最も迅速な対応が要求されます。自動車は設計や製造段階で不具合や欠陥が露呈すると、メーカー自らが自主判断で国土交通大臣に事前届出をして部品回収や修理、無料交換をします。交通事故など二次被害を防ぐ上で重要で、最近はタカタ製エアバッグのリコールなどが問題となっています。自動車ばかりがクローズアップされますが、パソコン、ゲーム機、石油ストーブ、スマホ等々、これらは消費者庁のリコール情報サイトを開けば、いくらでも開示されています。

もう一つは、地方議会の解散、県知事や地方議会議員などに対する解散・解職請求としての「リコール」もあります。直接請求の一つで、住民の民意を意思として示せる制度です。地方自治法13条により、普通地方公共団体の議会及び、議会の議員、長、副知事若しくは副市町村長、選挙管理委員若しくは監査委員又は公安委員会の委員に対して、解散と解職を請求する権利があります。これは住民(選挙権者)の3分の1以上の者の連署が必要で、投票結果の過半数同意で解散と解職ができる。

リコールの由来

「リコール」の由来は、英語表記の「recall」です。「re」には、”再び”という意味だけでなく、”(後ろに)戻る”という意味もあり、そこから付けられたとされます。制度としては、顧客や消費者を守る配慮から、昭44年(1969年)に自動車に対する「リコール」が、日本で初めて導入されました。その後は、対象製品が多岐に拡大し、自動車以外にも家電や食品などでも度々大きな話題を提供するようになります。

リコールの文章・例文

例文1.リコールにより、ゲーム機が最新型に変わって逆にラッキーだった。
例文2.リコール対象が食品で、既に食べてしまった場合は、その後体に異常があった場合はどうなるのか?責任所在はメーカーだけなのか?
例文3.自動車リコールで、近年最も有名なのはタカタ製のエアバッグ欠陥である。
例文4.ガス湯沸かし器のリコールも有名で記憶に残っている。
例文5.海外の電化製品のリコールはどうなるのか、疑問がある。買物サイトで中国家電が実はリコールなどは、良くある事で怖い。

「リコール」についての解説や疑問を踏まえた例文です。

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リコールの会話例

  • この前、買ったばかりの新車がリコールで凄くショックだった。もう売ろうかなー?

  • えっどうして。リコールだからなの?

  • そうだよ。何か損した気がするし。これなら、他の車の方が安心感があるよね。

  • 何言っているの。大丈夫だよ、車のリコールは。だって、故障の恐れ、可能性があるだけで部品交換だから、問題ないよ。それを気にしていたら、どの車も乗れなくなるよ。

購入した車が「リコール」となりショックの男性をフォローする女性との会話内容です。

リコールの類義語

「リコール」の類義語には、「回収」「リカバリー」などの言葉が挙げられます。

リコールまとめ

「リコール」は自動車や家電や食品など消費者が手にする製品の部品交換や修理・回収などの他にも、地方議会の解散や議員の解職を求める直接請求としての意味もあります。議員や議会に対しても、新しい議会や議員を要求する動きとするなら、部品交換や修理とも大筋の意味は似たような面が感じられます。

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