「バタ臭い」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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バタ臭い(ばたくさい)

「バタ臭い」とは「一時代前の独特な臭いがするバターから、良し悪しに関わらず西洋風や西洋かぶれという意味」です。明治や昭などは西洋かぶれを毛嫌いする人も多く、そんな時代はバターの香りも芳醇とはならず、それどころか嫌悪の対象になっていたと想像できます。ですから、かつては「バタ臭い」はネガティブですが、現代は時代も変化してポジティブな言葉にもなっています。

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バタ臭いの意味とは

「バタ臭い」の意味は以下の通りとなります。
 (1)西洋風。西洋かぶれをしている。
 (2)西洋料理はバターの匂いがする事から、西洋風の物事全般を示す俗語。
 (3)「バタくさい」も同義。
”バタ”は「牛乳から分離した食品であるバターの略語」、”臭い”は「不快なにおい」「不快なくさみ」「悪臭が嗅覚を刺激する」で、バターの臭いを不快として西洋風や西洋かぶれとなる俗語が「バタ臭い」です。現代はバターの匂いを嫌うのは少数派ですが、明治時代に日本へ広まったとされる当時のバターは独特の臭いがあり、その拒絶反応から西洋文化全般まで否定として誕生したのが「バタ臭い」です。ですから、西洋文化を拒否する人々からすると西洋風な考えやスタイルに流行などは全部ダメで、そんな考えから「バタ臭い」はバターの臭いを馬鹿にする意味と西洋否定、そして西洋かぶれな日本人への揶揄いや嫌悪といったニュアンスも込められています。今では「バタ臭い」もあまり使われませんし、仮に使用しても西洋拒否というよりも、西洋風や西洋かぶれを良い意味合いで使用する事が多くなります。例えば「バタ臭い顔」なら、良い意味で「白人のようなイケメン顔」となり、悪い意味なら「日本人らしくないダメな顔」となります。この辺りの意味合いは前後の文脈や会話から判断する事となり、また当人次第で如何様にも変化しますが、少なくても昔ほどは悪い意味とはなっていません。

バタ臭いの由来

「バタ臭い」はいつ頃から使われ始めたのか定かではありませんが、バターが日本に入り製造され始めた明治時代頃という説が有力視されています。それまでは料理でバターを使用する文化がなく、バターが使われ始めると独特の臭みを拒否する人も大勢出現し、「バタ臭い」が広まったいきました。

バタ臭いの文章・例文

例文1.弟の自分は北朝鮮やモンゴル系のアジア顔だが、親や教師に気に入られていた憎き兄貴はバタ臭い顔で、それも余計に腹が立ち兄弟不仲の要因となった。
例文2.慣れないフランス料理店で落ち着かせようとワインをがぶ飲みしたらバタ臭い料理と悪態をついたようで、暫くは彼女に合わせる顔がない
例文3.醤油大好きな我が家は、少しでも西洋風料理が出てくると誰かがバタ臭いと文句を言う。
例文4.「洋楽って韓国だよね」と訊かれたので、「いや、イギリスやドイツの音楽」と答えたら、「バタ臭いわー、馬鹿じゃないの」と新大久保がホームタウンの韓流女子に笑われた。
例文5.バタ臭いと分かっていても60年代の自由なアメリカ文化が大好きで、時間が空けばアメリカンな雰囲気あるハンバーガー屋を訪れてはSNSにアップする。
「バタ臭い」を使った例文となります。

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バタ臭いの会話例

  • それにしてもアメリカ文化が好きだよね。

  • 服装に音楽、それから乗っている車も拘りのアメ車だから。自分でも思うよ、女子では確かに珍しくて周囲に同じ趣味の人が1人も居ないから。

  • 韓国好きからバタ臭いって、馬鹿にされているんじゃない?

  • 私は私、彼女達は彼女達で好きな物を追求していけばいいのよ。

アメリカ文化が大好きな女性と知人男性の会話となります。

バタ臭いの類義語

「バタ臭い」の類義語には、「欧米かぶれ」「西洋好き」「キムチ臭い」「アメリカかぶれ」などの言葉が挙げられます。

バタ臭いの対義語

「バタ臭い」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら「醤油臭い」「寿司女」「オリエンタル」「エキゾチック」「アジアン」などになります。

バタ臭いまとめ

「バタ臭い」は西洋風や西洋かぶれという意味です。バターは西洋発祥で料理に欠かせられないので、そこから西洋風の物事や文化が好きな人を良くも悪くも例えたのが「バタ臭い」となります。かつての明治や昭時代は批判する意味合いでしたが、現代は西洋文化が幅広く浸透しているので好意的に使う事が多いです。

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