「トルク」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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トルク(Torque)

「トルク」とは「直訳の回転力・ねじり力から、主に自動車のエンジンで生み出される回転軸を回す力強さ」です。車を楽に運転したいと誰しも思うものですが、この「楽」とは実に微妙で曖昧な表現となっています。人によって考えが全く違うのでどんな車が楽なのかは千差万別ですが、アクセルを少し踏むぐらいでスピードが出て上り坂や高速なども余裕で走れるのが「楽」とするなら、「低回転での最大トルクの大きい車」を選べば問題ないでしょう。もちろん車体価格が高く燃費が悪いといったデメリットもありますが、走りに関しては満足できるはずです。

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トルクの意味とは

「トルク」の意味は以下の通りとなります。
 (1)英語表記「torque」の直訳「回転」「回転力」「ねじり力」から、機械工学などの「力と距離の積」である「ベクトル積」の事。
 (2)物体の回転時の力の大きさで単位は「N・m」(ニュートンメートル)として工場の品質管理現場などの測定でも使用されるが、基本的には自動車のエンジンやモーターで発生される回転軸を回す力の強さ。
 (3)「ねじりモーメント」も同義。
「トルク」は英語表記「torque」、直訳すると「回転」「回転力」「ねじり力」等となり、機械工学や物理学など様々な分野で用いられる「ねじりの強さ」となります。力学における公式は「N(トルク)=r(距離・位置ベクトル)×F(物体の力)」で、単位は「N・m」(ニュートンメートル)、又は「kgf・m」(キログラムフォースメートル)や「kgf・cm」(キログラムフォースセントメートル)となりますが、「フォース」を省略して「キログラムメートル」などとするのが一般的です。よって、要はエンジンなどが起動する事で発生する回転力の力強さを表す大きさで、機械工学などの専門家でもないかぎりは通常は自動車のパワーと一緒に扱われるのが「トルク」になります。さらに深掘りするなら、自動車のレベルやランク付けの大きな目安となるのが「トルク」であり「パワー」で、購入する際には価格や排気量に装備などを気にしますが、車が好きな人ほどと言うと語弊もありますがある程度の走行性能を求めるなら「トルク」の値が大きな車が購入対象となります。その理由は「トルク」(最大トルク)が大きいほど加速性能があるのでスピードが出て、また例えば上り坂であったりフル乗車や重い荷物を載せている場合などでも苦なく走れるからです。何より、一定速度からアクセルを踏み込み更にスピードを出す場合も「トルク」がある方が有利ですし、だから高級車やスポーツカーやオフロード車などは大衆車よりも「トルク」が大きくなっています。ですから「トルク」は大きいと運転において何かとメリットがありますが、反面として車の価格が高額や燃費が悪いや車体が重いといったデメリットもあります。昔はガソリン車よりもディーゼル車の方が「トルク」が大きい車が多かったのですが、近年はコンパクトカーでもターボエンジンにしたり、電気自動車のモーターで「トルクフル」な速さや強さを可能にした人気車が多く誕生しています。ちなみに何かと「トルク」とセットで語られる「パワー」(power)ですが直訳すると「力」「能力」「馬力」「仕事率」で「1分間あたりの総出力トルク」になります。計算式は「トルク×(エンジンの)回転数」で日本の場合は昔は「馬力」(ps)を使うことが多く、例えば軽自動車は64馬力(ps)のメーカー規制あるのですが、近年は世界基準である「W」(ワット、1馬力=0.7355kW)に合わせて両方を表示するケースが多いです。

トルクの由来

「トルク」の由来は古代ヨーロッパのケルト人が発祥で、元々はケルト人戦士がシンボルとして身に着けた首輪の事です。ですから「トルク」は「首輪」なのですが、近代になると機械の工学用語となり更には自動車用語として広く定着をしていきました。

トルクの文章・例文

例文1.トルクフルな走りに興味がありターボエンジン搭載のスポーツカーを購入したが、エンジンオイルはまめに交換しなければならず燃費も悪く嫌になり、世間を騒がずパワハラ中古屋への売却を考えている。
例文2.友人の車に初めて乗せてもらったら信号ダッシュを何度も繰り返して、その度に「トルクがどーしたやパワーがあーだこーだ」と得意気に語り出し、普段とは別人のような笑顔を見せるので相手にするのがとても疲れた。
例文3.普通の軽自動車に乗っているが、確かにスピードも遅くてトルク不足を感じる事もあるが、日常生活ではまったく困っていないので当面は大事に乗り続ける。
例文4.学生時代は教室の隅っこで大人しくしていて車の情報ばかりをスマホで調べていた奴ほど、社会人になると中古でトルクが大きい型落ちディーゼルセダンなどをローンで購入し、国道などを誰よりも危険な走行を繰り返し荒くれたフリをする。
例文5.YouTuberはトルクとパワーの違いも分からずただ車を運転しているだけなのに、まるで半グレ構成員のような恰好で偉そうにして浅い知識であれこれ語るが、当然ながら面白味は皆無で最後は友達との内輪乗りで終わり、それこそ燃費が悪すぎて排気ガスだらけな動画だと全く気が付かず、車のダメ出しよりも自分自身にダメ出ししろとメッセージを送りたくなる。
「トルク」を使った例文となります。

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トルクの会話例

  • どう? この車のスピード感!

  • そんな事よりも危ないから法定速度を守りなよ。

  • 法定速度を一瞬で超えた今の走りを訊いているんだよ。この最高なパワーやトルクに、何か感じないかなー? 不思議な人だよ。

  • だから十分速いって。で、それが何?

車好きな男性とまったく興味がない女性の車内での会話となります。

トルクの類義語

「トルク」の類義語には「動力」「力強さ」「フルパワー」「最大トルク」「最高出力」「ホースパワー」「車力」などの言葉が挙げられます。

トルクの対義語

「トルク」の対義語はありません。補足として「トルク」を「回転力」とするなら、「力」の対義語は「技」「スピード」「無力」「弱弱しい」などになります。「回転」の対義語はありません。

トルクまとめ

回転軸による力で「ねじり力」が「トルク」です。機械工学などでの専門用語でもありますが、一般的には自動車のスペックとして馴染み深く、「トルク(の数値)が大きい」のはそれだけ力があるのでスピードが出たり、坂道などでも楽々と上れたりします。ですからパワー同様に「トルク」は車を選ぶ際の大事な目安となりますが、基本的にはそれだけ力がある車は価格が高く燃費も悪い傾向なので人気の軽自動車などとは真逆の存在ともなります。

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