「タブー」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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タブー(taboo)

「タブー」とは、触れてはいけない(話題)、禁止、ご法度的な意味と解釈して、時々日常的にも使われる言葉ですよね。しかし、そもそもは英語なのかそれとも別の国の言葉、本当の意味など知らない事だらけですよね。そんな有名な言葉だけに詳細を知らない「タブー」について調べてみました。

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タブーの意味とは

「タブー」の意味は以下の通りとなります。
 (1)触れてはいけない話。禁忌。禁止。
 (2)サモア語、ハワイ語などのポリネシア諸語の”タブ”や””タプから派生した言葉で、元は禁止や禁忌、聖と俗、正常と不浄などを意味する礼儀用語が現在でも使用されている。
 (3)相手が嫌がる話題、社会常識から逸脱した話題、政治的な話題や体制批判など。
 (4)男尊女卑、生死、王室や皇族、伝統文化、暴力、性行為や性癖、宗教などを公の場で肯定・称賛や否定・批判する事。

「タブー」は、近所付き合いにおける噂話程度のものから、政権批判など実に幅広い意味が込められています。例えば、日本は民主主義で言論の自由があるとはいえ、公式な場で態々、政権批判を展開すればそれは空気が読めない変わり者となります。その場が政権側の催しなら尚更そうなります。同じ様な流れで、所謂社会的な常識から逸脱するのもタブーとなります。会社の会議中に唐突に下品な事を話し始めると、それは一般常識に欠けているのと同時にタブーな話題に触れるおかしな人となります。また、友人や知人でも身体的コンプレックス揶揄う、セクハラ的な行為や言動、男尊女卑など近年はハラスメントにも絡めて「タブー」となる事柄が増えています。逆に捉えるなら、公の場だけでなく人付き合いをする上で、差し障りのない無難な会話や話題だけなら「タブー」に当たりません。

タブーの由来

「タブー」は、ポリネシア語の”ta”(印をつける)、”pu”(強烈)を合わせた言葉で、ハッキリ印をつける、区切りをつけるという意味の言葉でした。それが、18世紀末頃にイギリスに伝わり、その後は世界中に広まったとされます。その過程で、神聖・禁止など現在の「タブー」と同様の意味が付け足されていきました。日本では、著作家・評論家の上田敏の書籍「思想問題」(1913年)に、「タブー」を使った文言が残されています。

タブーの文章・例文

例文1.家族の間では、事故から5年以上経過するが亡くなった姉についてはタブーとなっている。
例文2.政治家の失言を見ていると、権力者にはタブーという概念が欠けていると思えてならない。
例文3.昔のお笑い芸人はタブーを破って人気を獲得したが、最近は小物的な芸人が人気者になるので歯痒い
例文4.仲の良い友人同士でも、お互いの欠点を晒すのはタブーである。だから、親友と呼べるほど仲良くなれない。
例文5.どんなに災害が発生しても、某テレビ局は特別番組を放送せずにアニメなど通常放送をしているが、それを否定するのタブーなようだ。

「タブー」を社会風刺的に使った例文となります。

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タブーの会話例

  • 最近少し太ったんじゃない。

  • ちょっと、久しぶりに会っていきなりそれを言う。タブーだよ。第一デリカシーがない。

  • ゴメン。太ったって言いたかったんじゃなくて、顔色が良くなったね。より、綺麗になったよ、という意味だったの。

  • 本当。それなら嬉しい。でも、今度太ったって言ったらパンチだよ!

仲の良いカップルが「タブー」に触れて、彼女が少し怒るという会話です。

タブーの類義語

「タブー」の類義語には、「禁句」「法度」などの言葉が挙げられます。

タブーまとめ

「タブー」とは、要するに常識的に触れてはいけない話題となります。友人同士やご近所付き合いの噂話程度から、宗教・政治・性癖・暴力・男女・文化など実に幅広く、今後はハラスメントも関係しさらに増えていくでしょう。自由に話せなく息苦しいとも感じますが、その一方で差別されてきた方やマイノリティにとっては権利が認められた事になるので、「タブー」が増える事は歓迎されます。

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