「カタにはめる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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カタにはめる(型に嵌める)

「カタにはめる」は立場や状況によって、意味が様変わりする言葉です。ですから、作業場や工事現場なら型枠にはめる作業ですし、教育現場なら子供達の個性よりも集団組織に当て嵌める、そしてヤクザなど暴力団が使うと物騒な決まり台詞となります。そんな「カタにはめる」について調べてみました。

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カタにはめるの意味とは

「カタにはめる」の意味は以下の通りとなります。
(1)個人の個性や独創性よりも集団に適応させる。
(2)一定の枠に入れて特徴をなくす。規格化する。画一化する。
(3)ヤクザや極道など裏社会の人間が使う専門用語で、相手を陥れる脅し文句の一つ。
(4)現場作業など型枠工事で用いる「型枠にはめる」を略した言葉。
一般的には、個性豊かな人が大人しくなったり社会に順応する事を「カタにはめる」や「カタにはまった」と言います。代表例としては、学生時代はおちゃらけていたり不良っぽかったのに、社会人になると真面目できちんと働き始めると、それは社会という枠に嵌まり歯車の一つとなったので「カタにはまった」のです。次に多いのは、ヤクザや極道でも関西系が脅し文句から日常用語として用いる「カタにはめる」です。これは漫画や小説からドラマでも頻繁に台詞となっていて、借金を回収する際や敵対する組織などに「カタにはめる」「カタにはめたる」として使用されます。この様な使い方では、「こちらのルールに従わせる」「ケリをつける」「落とし前をつけさせる」といった意味になります。これら以外では、型枠工事の「型枠にはめる」を略したり、料理のお菓子作りなどでも用いられる場合もありますが、通常はヤクザの様な風貌の人が面と向かって「カタにはめる」と言えば、恐怖から縮こまるものです。

カタにはめるの由来

「カタにはめる」の由来は、残念ながら正確には分かっていません。文献としては、「絅斎先生敬斎箴講義」(17世紀末)に文言が記されています。

カタにはめるの文章・例文

例文1.街を歩いていたらヤクザ風の男と肩がぶつかり、カタにはめるぞと脅され、怖くて足が震えた。
例文2.日本の小中高の公立校では、制服から髪型まで自由がなくカタにはめる教育が未だに続いている。
例文3.消費者金融から借金をしていた時は、返済が少しでも遅れたらカタにはめるのが得意な輩が自宅や会社にやって来るのではと冷や冷やしっ放しだった。
例文4.就職したら想像以上に退屈でカタにはめる毎日だったので、嫌気がさして三カ月で辞めてしまった。
例文5.子供には自由で伸び伸び育ってほしいので、カタにはめる常識や教えを無理強いしないで、自主性を尊重する。

「カタにはめる」を子供教育や育て方、ヤクザなどに使った例文となります。

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カタにはめるの会話例

  • どうする? 中学受験させる件?

  • 私も調べる内に、どっちが良いか分からなくて…。本人にはどっちの生き方がいいんだろうね?

  • 今の小学校の友達と一緒に進学する方がいいかもな。親のエゴで中学を私立に通わせるのは、カタにはめる事になって個性が消えるのかも!

  • そうよね。高校受験もある事だし。まだ友達と仲良く遊ぶのも、いいんじゃない。

中学受験を息子にさせるか否かで、両親が会話をしています。

カタにはめるの類義語

「カタにはめる」の類義語には、「枠にはめる」「形式にはめる」「管理する」などの言葉が挙げられます。

カタにはめるまとめ

「カタにはめる」は、個性や特徴を無くし決まり切った常識や形式に入れる事です。要するに、子供から大人まで学校や会社に適応するように当て嵌める事です。他にも、ヤクザの脅し文句としても有名で、借金重ねる債務者や素人を騙す際に使ったり、型枠作業で用いられるなど実は幅広く使用されています。

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