「どろん」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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どろん(ドロン)

「どろん」とは「昭世代のサラリーマンなどには早く帰る・逃げる・隠れる、平成世代の若者用語ではバイバイ・さようなら」です。世代によって意味合いが異なるのが「どろん」の特徴で、昔はドラマンや漫画で忍者が両指を組み合わせて姿を消すのを「どろん」とするのが定番で、それを子供達は真似をしたものです。現在は世代や性別に問わず使用する人は少ないですが、どこか懐かしい響きが残っているのも事実です。

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どろんの意味とは

「どろん」の意味は以下の通りとなります。
(1)姿を隠す。逃げる。急に隠れる。
(2)空気や液体が重く淀んでいる。
(3)姿を隠すという意味の昭時代の流行語が2011年頃に突如若者用語となり、さようなら・バイバイなど別れの挨拶となり、特に「どろんする」という形で使われた。
「どろん」は本来は逃げる・隠れるという意味で、昭時代から中年サラリーマンなどが好んで使った表現です。諸説ありますが、昔の漫画やドラマなどで忍者が姿を消す際に、煙幕が出てきて「どろん」という音と共に消えたのを当時夢中だった子供が成長し大人になり様々な場で、一足早く帰るのを「姿を消す」として「どろん」と言うようになったようです。典型的なパターンは職場の飲み会で先に帰る際や二次会に行くのを拒否する際、「私は終電があるのでどろんします」「ごめんなさい。私はどろんで…」といった風になります。「先に帰ります」「お先に失礼します」などよりも親しみがあるくだけた表現として好まれていました。他にも借金取りが取り立てに行ったら債務者が逃げてしまった場合に「野郎、どろんしやがった」もよくある言い回しです。その後時代が流れて「どろん」はかつての忘れ去られた言葉といった感でしたが、2011年頃に突如ギャル語として注目を集め、ギャル向けリサーチ「GRP」の「ギャル流行語大賞」でも8位に選ばれるほどブームになりました。ギャル語としての意味は逃げるや隠れるが転じて、さようなら・バイバイとなり、かつてのオヤジ向け用語を敢えて使って明るく楽しく別れるという感覚から人気になったようです。しかし、令に入り現在はギャルそのものがかつてほどブームではないので、当然ながら若者は再び「どろん」を使わなくなり廃れてしまいました。

どろんの由来

「どろん」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては伝統芸能である「歌舞伎」の「戻橋脊御摂」(1813年)などに文言が記されています。

どろんの文章・例文

例文1.課長がグループ5人を飲みに誘ったが、全員がどろんをする気が満満で仕方がないから俺だけは最後まで付き合う事にした。
例文2.気になる子と初めてデートをしたが、途中で約束があるとどろんされ、結局はランチ代だけを奢っただけの関係で終わってしまった。
例文3.あれだけ一緒に「どろんする」と約束していたのに、友達はしっかりと体育祭に参加をして私だけがサボってしまった。
例文4.いつでも借金取りからどろんできるように、部屋の片隅には荷物を詰め込んだバッグが置いてあり逃げる準備は出来ている。
例文5.「皆さん、そろそろどろんとしますか!」と部長が言ってくれたので、会合はお開きになりホッとした。
職場や学校生活などで「どろん」を使った例文となります。

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どろんの会話例

  • ごめん、言い忘れていた。今日は飲み会なんだよ。

  • ちょっと、明日は娘の運動会よ。飲んで遅く帰ってきたら、朝起きれないでしょう。大丈夫なの?

  • 大丈夫。頃合いを見計らって途中でどろんするから。

  • そう上手くいくの? お酒は程々にして、運動会の親子リレーで見っとも無い姿にならないでよ。

娘の幼稚園の運動会前日の夫婦の会話となります。

どろんの類義語

「どろん」の類義語には、「失敬」「お先に」「離れる」「消える」「姿を消す」などの言葉が挙げられます。

どろんの対義語

「どろん」の対義語には、「出現」「現れる」「出る」「こんにちは」「お早う」「おはようでやんす」などの言葉が挙げられます。

どろんまとめ

「どろん」は隠れる・帰る・さようならといった意味合いで使われる言葉です。かつてはサラリーマンが多用するギャグや冗談めいた言葉でしたが、その後ブームは過ぎ去りますが2010年代に当時のギャル達が使い始め再び人気になるという現象を起こしました。

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