「おもねらない」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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おもねらない(オモネラナイ)

「おもねらない」とは「媚びたり諂わない事で、相手に好かれたり気に入られようとしない事」です。ご機嫌を取るのは確かに見っとも無く格好悪いものですが、歳を重ねると自然とコミュニケーションの一つとして出来るようになったりします。だからといって常にしている訳ではなく状況に応じてある程度の「おもねる行為」というのは必要だったりするのです。しかし、プライドがあったりすると「おもねらない行為」こそ美徳として選択する人もいます。

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おもねらないの意味とは

「おもねらない」の意味は以下の通りとなります。
 (1)媚び諂わない事。
 (2)人から気に入られようと媚びたり諂わない性格の人。
 (3)漢字表記「阿らない」とも書き同義。
”おもねらない”は漢字では「阿らない」となり、”阿”は「川や山の曲がったところ」「阿る」「諂う」「庇」といった意味があります。「阿る」と「諂う」はほぼ同義で「人の気に入るように振る舞う」「お世辞を言う」「媚びる」となり、それを否定する「おもねらない」は「人の気に入るように振る舞わない」「お世辞を言わない」「媚びない」となります。要するに他人から好かれようと胡麻を擂るご機嫌取りをしないのです。一見すると正しい態度や性格のように思えますが、社会に出ると仕事ではどうしても「阿る」必要が迫られるので、それをしない「おもねらない」のは生き辛くて大変だと言わざるを得ません。胡麻擂りは確かに嫌な事ですが、上司や取引先に気に入られようと媚びるのは実はたいした事ではなく、それを否定するプライドの方が大人に成り切れない問題であったりします。そんな事から、自分本位で信念を曲げない人を「世に阿らない」と言います。一方で媚びたり諂わないのは、周囲に気を遣ったり影響されないので自分自身が確立されていて自我を守っていたり、自分の生き方を貫き通す芯の強さがあるとも受け取れます。

おもねらないの由来

「おもねらない」の由来は残念ながら不明で、文献なども発見されていません。補足として「阿る」という意味の「阿諛」(あゆ)は日本の南北朝時代の詩文集「空華集」(1359年~68年頃)などに文言が記されています。

おもねらないの文章・例文

例文1.幼い事から父親に「絶対に人を信用するな」と偏った独自教育を受けて育ってきたので、当然のようにおもねらない性格となったがお陰で笑い方も忘れていつも一人孤独の中で昆虫を観察するのが生き甲斐となった。
例文2.おもねらないと豪語するYouTuberもファンの期待に沿う動画を出し続けているのだから、それは媚びている事ではないのか。
例文3.暴君と化したプーチンは誰にもおもねらない性格と理解した上で、どこかの国の権力者が落としどころを探すしか道はないようだ。
例文4.真っ当に生きていくなら、世の中におもねらないと自我を貫くのではなく適度に人を気持ち良く持ちあげた方が楽である。
例文5.猫はおもねらないのに対して犬は媚びてばかりだが、それは人間側がそう感じて見えるだけで犬猫は自然な姿で何も作為がある訳ではない。
「おもねらない」を使った例文となります。

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おもねらないの会話例

  • また会社が生き辛くなってきたよ。

  • どうせ頑固な性格が災いして、上司や同僚に嫌われたんでしょう?

  • うん、まあそんな所。どうして人はそんなにおもねらないと生きていけないんだろうな? そして阿るが出来ない俺は不適合者なのか…。仕事をしていくのは大変だ。

  • 上司や同僚には適当に媚びていればいいのに、バカ正直に自分を出すから揉めたりするのよ。いい加減に学習しないと。

媚びたり諂う事が出来ず、職場の人間関係で悩み相談するという内容です。

おもねらないの類義語

「おもねらない」の類義語には、「媚びない」「孤高を保つ」「愛想がない」「愛想が悪い」「へそ曲がり」「自我が強い」「頭が固い」「意固地」「プライドがある」「尻尾を振らない」などの言葉が挙げられます。

おもねらないの対義語

「おもねらない」の対義語には、「媚びる」「愛想がいい」「自我がない」「自分がない」「頭が柔らかい」「素直」「諂諛」「阿諛」「尻尾を振る」「追従」などの言葉が挙げられます。

おもねらないまとめ

「おもねらない」は媚びたり諂わない事で、人に気に入られようと胡麻を擂ったり煽てたりしない態度やそんな性格の人です。ですから時代に合わない頭の固い人でもありますが、自分の意志を貫き通す芯の強い人でもあります。

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