釘を刺す(くぎをさす)

「釘を刺す」とは「相手が失敗しないように強い念押しの事」です。後から後悔したくなかったり、或いはお節介の気持ちから思わず何度も注意をしてしまうので、言われている立場からすると面白くはありませんね。”釘”はご存知の通り細い金属棒で、それを打ち込むように小言を繰り返せば相手も理解出来るという目論みなのでしょう。それでは解説に入らせて頂きます。

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釘を刺すの意味とは

「釘を刺す」の意味は以下の通りとなります。
(1)約束違反や言い逃れが出来ないように念を押す事。
(2)言い訳や言い逃れが出来ないように固く約束をする事。
(3)失敗や忘れないように事前に何度も注意したり、確認を取る事。
”釘”は「短小の金属で木材などの接合材」「物事が離れない喩え」、”刺す”は「先の尖ったものを突き入れる」「鳥や虫を捕らえる」「鋭い刺激」「ショック」「縫う」で、相手が忘れないように勧告や注意、又は念押しのような意味合いが「釘を刺す」です。元々は江戸時代の建築用語とされ、釘を使う(刺す)事で建築の強度を上げられるようになり、そこから約束などをさらに確実にする為にもう一度確認を取る等で使われるようになりました。一般的には立場が上の者が下に対して注意喚起で用いるので、例えば上司が部下に母親が子供に対して小言のように「釘を刺す」「釘を刺した」といった形になります。また、ニュアンス的には再度言う、ガツンと言う、強く指摘するといった感もあり、言われた方はあまり良い印象を抱かないものです。

釘を刺すの由来

「釘を刺す」の由来は一説によると江戸時代の建築用語です。日本では長い間釘を使わない工法が木材建築で用いられてきましたが、1872年頃にフランスから釘が輸入されるようになると建物の強度が上がると流行り始め、その後は様々な種類の釘が誕生したり輸入されると、釘に関する言葉がいくつも使われるようになり、その中の一つが「釘を刺す」となります。

釘を刺すの文章・例文

例文1.忘れっぽい性格の弟に明日は母の日だと何度も釘を刺して、プレゼントを買うようにお願いをした。
例文2.馴染みのキャバ嬢から「お店に来て」と釘を刺されたが、今日は別のキャバクラに行くと決めているので適当に返事をしておいた。
例文3.世間から幾度となく「能力不足」「危機管理能力の欠如」と釘を刺されてきた五輪組織委員会にまた不祥事が発覚したが、理事たちは運動しかやってこないで世間の空気に鈍感なものが終結している集団なのだから常識を期待していはいけない。
例文4.課長が不機嫌になりながら釘を刺すやり方がイラッとするので、仕事を辞めたくなってきた。
例文5.母から「頼むから黙っていて!」と一言釘を刺されたが、やはり余計な事を言いたくなるのが自分の性格だ。
様々な状況で「釘を刺す」を使った例文です。

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釘を刺すの会話例

  • 質問者アイコン

    頼むから、絶対に忘れないでくれよ。

  • 回答者アイコン

    分かったって言ってるでしょう。そう何度も釘を刺さないでよ、子供じゃないんだから。

  • 質問者アイコン

    そう言っても、結局は忘れてまた失敗をするからだろ。俺だって何度も言いたくないよ。

  • 回答者アイコン

    もう本当に嫌だ。どうしてあなたみたいな小さい事を気にする男と結婚したのかしら。

険悪関係な夫婦の会話内容です。

釘を刺すの類義語

「釘を刺す」の類義語には、「楔を刺す」「牽制する」「忠告する」「警鐘を鳴らす」「苦言を呈する」などの言葉が挙げられます。

釘を刺すの対義語

「釘を刺す」の対義語には、「陥れる」「不用心」「不注意」「軽率」「うっかり」「油断」などの言葉が挙げられます。

釘を刺すまとめ

「釘を刺す」は相手が約束破りをしたり、言い逃れが出来ないように強く念を押す事です。事前の勧告や注意でもあり、基本的には立場上の者が下に対して接する行為でもあります。例えば、物忘れが激しい人には「忘れないようにと釘を刺した」といった使い方ができます。

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