着物の女性

袖振り合うも多生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)

「袖振り合うも多生の縁である。」なんて言葉、国語の授業で聞きませんでしたか?実は、よく漢字を間違えられて覚えやすい言葉の一つなんです。普段あまり使わないような言葉をいざという時に使って、漢字や意味を違う意味で使用していたとなったら、なんだか恥ずかしいですよね。
今回はそんな「袖振り合うも多生の縁」という言葉について解説をしたいと思います。

袖振り合うも多生の縁の意味

道を歩いている時に、お互い全く知らない他人同士でも服の袖が触れ合ったり、擦れあったりすることがあります。そんな少しの触れ合いの程度でも、何か前世からの深い因縁がある、とする意味の言葉です。
よく漢字を「多少」だと勘違いし、「多少の縁があるのだから、縁を大事にし、出会いを大切にしましょう」という意味だと間違えられることが多いです。出会いに良い言葉と思われがちなために、スピーチなどで使われることの多い言葉ですが、意味をしっかりと覚えて正しい意味で使用しましょう。

袖振り合うも多生の縁の由来

すべては偶然ではなく「縁」によって定められた必然であり、袖が触れ合う程度のことでも、それは何度も繰り返されている過去の世の縁によるものであるとする、室町時代から見られる仏教の教えからきています。

袖振り合うも多生の縁の文章・例文

例文1.袖振り合うも多生の縁であるのだから、きっと彼とは今後も会うだろう。
例文2.彼女は「袖振り合うも多生の縁よ」だなんて言って、僕に対する警戒心を解いてくれた。
例文3.袖振り合うも多生の縁。また同じ両親の元に生まれたいものだ。
例文4.袖振り合うも多生の縁というし、実はペットである「太郎」とは前世からの友達なのではないだろうか。
例文5.袖振り合うも多生の縁なんていうから、きっとここで会うようにと、お互いに心で合図を送っていたのよ。

袖振り合うも多生の縁の会話例

  • 質問者アイコン

    この間帰宅中、全く知らない人に突然声をかけられて、ビクッとしちゃったよ。

  • 回答者アイコン

    あら、なんて声をかけられたの?

  • 質問者アイコン

    いやなんだかわからないけど、僕のことをすごく知っているような気がするけど、思い出せないって言ってたよ。

  • 回答者アイコン

    それは驚くわね。まあでも、袖振り合うも多生の縁っていうから、実は前世の友人だったりしてね。

袖振り合うも多生の縁の類義語

「袖振り合うも多生の縁」の類義語は、「躓く石も縁の端」や「行きずりの宿世」などが挙げられます。
また、「振り合う」を「触れ合う」や「擦り合う」にした言葉も同様の意味を持ちます。

袖振り合うも多生の縁まとめ

少しでも触れ合ったらなんて、現代では人に押しつぶされてしまいそうな満員電車の中を考えたら、そんなまさかなんて思ってしまうような言葉です。しかし前世から良い縁があると思えば、全くの見知らぬ人が困っていても自分から優しく声をかけられたりと、普段はできないなんて思っている行動が取れる様になるかもしれません。

言葉の手帳ロゴ

この記事が参考になったら
『いいね』をお願いします!

関連記事

この記事を読んでいる人に人気の記事